パリに待望の近代的なコンサートホールが誕生

Photo 1 © Beaucardet / Photo 2 © Borel
サル・プレイエルなどの歴史あるホールから、無名の教会まで、パリでは毎日のようにどこかで音楽コンサートが開かれていますが、日本なら東京オペラシティのコンサートホールやサントリーホールのような、近代的で広々としたホールがパリにはこれまでありませんでした。パリにふさわしいコンサートホールを新たに建設する計画が、まだジャック・シラクが大統領だった時代に国とパリ市が中心になって始まり、5年間の工事(総工費3億8600万ユーロ!)を経て、1月14日(水)にPhilharmonie de Paris(フィルハーモニー・ドゥ・パリ)がオープンしました。




場所はパリ19区のラ・ヴィレット公園内。フランスを代表する建築家ジャン・ヌーヴェルが手がけた新しい建物(Philharmonie 1)には、2400席の大ホールやリハーサル室、展示室、レストランなどを収容。すでにこの場所に存在していたお隣の音楽都市(Cité de la Musique)はPhilharmonie 2と名前を変え、Philharmonie de Parisの一部として機能します。

ecorche-accesPhilharmonie 1 / Jean Nouvel – Philharmonie 2 / Christian de Portzamparc © Pierre-Xavier Grézaud

大ホールは客席が舞台を囲むような構造。最後列に座る観客と指揮者の距離は32m(サル・プレイエルは48m)で、演奏者と観客の一体感が高まる造りになっています。これからここを拠点にするのはパリ管弦楽団(Orchestre de Paris)やアンサンブル・アンテルコンタンポラン(Ensemble Intercontemporain)、パリ室内管弦楽団(Orchestre de Chambre de Paris)などですが、クラシック音楽にとどまらず、ロックやジャズなどさまざまなジャンルのコンサートが開かれる予定です。チケット価格は10€〜で、サル・プレイエルよりも2〜3割低い価格設定でより幅広い層に音楽に親しんでもらうことを目指しているそうです。

Philharmonie de Paris
住所:221 avenue Jean-Jaurès 75019
メトロ:Porte de Pantin 5番線 徒歩3分
開館:火〜金 12:00〜18:00、土〜日 10:00〜18:00
休館:月
WEB:http://www.philharmoniedeparis.fr
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