「愛の南京錠」の重みで芸術橋の手すりが落ちてしまう?!

パリを横断するセーヌ川には、右岸と左岸を結ぶいくつもの橋がかかっていますが、ルーヴル美術館の裏手にある「Pont des Arts ポン・デ・ザール(芸術橋)」をご存知でしょうか?とても小さな歩行者用の素朴な橋なのですが、鉄格子の欄干に二人の名前を書いた南京錠をかけ、カギをセーヌ川に投げ入れる・・・という不思議な風習が2008年頃からはじまりました。以来、パリを訪れる恋人たちの間で、愛を誓い合うロマンティックな橋として人気の観光スポットになったのですが、5年経った現在、欄干をびっしりと埋め尽くす南京錠の重みが橋の手すりを傷める危険性があると危惧されています。
特に夏の観光シーズンにはいつもより多くの南京錠がかけられ、今年の夏にはすでに2ヶ所の鉄格子が激しくゆがんで、新しく入れ替えたとのこと。パリ6区のルコック区長は、「南京錠の重みで欄干が突如倒れ、セーヌ川を通る遊覧船の上にでも落ちたら死者を出す可能性もあり、大変危険。今後は定期的に南京錠を撤去していくことも考えている」と語りました。新しい観光ビジネスとして、超軽量のプラスチック製南京錠なんて売られるかもしれませんね?!

No Comments Yet

Comments are closed