2月2日はクレープで祝うシャンドルールの日

今年もあっという間に2月が近づいてきました。日本では3日に節分を祝って豆まきをしたり恵方巻きを食べたりする風習がありますが、フランスでは、2月2日にクレープを焼いて食べる「Chandeleur(シャンドラー/シャンドルール)」の日があります。この季節になると、やたらと小麦粉やジャム、ヘーゼルナッツペーストのCMをテレビで見かけるのはこのシャンドラーの日があるから。




そもそもシャンドラーとは一体どんな日なのか、その由来をWikipediaで調べたところ、2月2日はクリスマス、つまりキリストの誕生からちょうど40日を数え、幼子イエスがはじめてエルサレムに連れて来られ神殿で神に捧げられたことを記念する日なのだそう。フランス語では「Fête de la Présentation de Jésus au Temple(主の奉献の祝日)」と呼ばれ、この日は教会でろうそくの火を灯してお祝いする「聖燭祭」の日でもあることから、ろうそくを意味する「Chandelle」という言葉が「Chandeleur(シャンドラー/シャンドルール)」のもとになっていると言われています。

で、なぜフランスではこの日にクレープを食べるのか?これについては諸説あり、ローマ教皇がその昔ローマを訪れた巡礼者たちにクレープを振舞ったという話や、イエス・キリストが授けられた光(宗教画でよく描かれる丸い後光のようなかたち)に似ているからという話など言い伝えはさまざま。






いずれにしても、現在では2月2日はクレープの日としてフランス人にとって欠かせないイベントとなっています。クレープ生地のレシピは人それぞれ違っていて、その家で代々受け継がれるレシピがあったりします。クレープを焼くときに片手にコインを握りしめて、もう片方の手でフライパンを振って、上手にクレープを返すことができたら、今年1年お金に苦労しないという言い伝えもあるんですよ。

12月はビュッシュ・ド・ノエル、1月はガレット・デ・ロワ、2月はクレープと14日のバレンタイン・デー、そして3〜4月になればイースターのチョコレートとおいしいイベントがクリスマスからノンストップです。

2月2日のクレープ祭り、近いうちに日本でも定着するかもしれません・・・?!

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