今年も5月14日から25日までカンヌ映画祭が開催されます。以前お伝えしたとおり、今年の審査委員長は1993年の作品『ピアノレッスン』でパルムドールを受賞したニュージーランド人のジェーン・カンピオン。そして審査員は次のとおり、今年もなかなか豪華な顔ぶれです。
● キャロル・ブーケ(女優 – フランス)
● ソフィア・コッポラ(映画監督、脚本家、プロデューサー – アメリカ)
● レイラ・ハタミ(女優 – イラン)
● チョン・ドヨン(女優 – 韓国)
● ウィレム・デフォー(俳優 – アメリカ)
● ガエル・ガルシア・ベルナル(俳優、映画監督、プロデューサー – メキシコ)
● ジャ・ジャンクー(映画監督、脚本家、プロデューサー – 中国)
● ニコラス・ウィンディング・レフン(映画監督、脚本家、プロデューサー – デンマーク)
コンペティション部門に選ばれた全作品はこちらのページからチェックしてください。すっかりカンヌの常連となった河瀬直美さんの『二つ目の窓』が選ばれているのも嬉しいですが、何と言っても82歳になったジャン=リュック・ゴダールの作品(3D映画『Adieu au langage』)が2001年以来13年ぶりに選ばれていることにも注目ですね。
そして、毎年何かとゴシップを提供してくれるのもカンヌ映画祭の魅力?ですが、今年はオープニング作品に選ばれた『Grace de Monaco』が話題に。ニコール・キッドマンがグレース・ケリーを演じる伝記映画ですが、モナコ公国の君主でありグレース・ケリーの息子であるアルベール2世が、映画の内容が不正確であるとして、上映のボイコットを呼びかけるという珍しい事態になっています。そう言われるとますます見たくなってしまうのが人間というものですが、さて、オープニングセレモニーにボイコット呼びかけの影響はあるのでしょうか?
なにはともあれ、今年もカンヌ映画祭開幕を楽しみに待ちたいと思います。
→ カンヌ映画祭オフィシャルサイト 日本語版