45. Cartable de Tann’s

45. Cartable de Tann’s
タンのカルターブル

9月はフランスの新学期シーズン。夏のバカンスが明けて、学校に通う子供たちの姿が街に戻ってきました。Cartable(カルターブル)は日本のランドセルにあたるカバンで、フランスの幼稚園や小学校の生徒たちが教科書を入れるのに使います。形は横長で上部に小さな持ち手が付いている背負うスタイルのものを指します。ナイロンやポリエステル、キャンバスといった生地が一般的で、価格は40〜70€ほど。フランスの子供たちは、毎日たくさんの教材を持ち運ぶため(そのあまりの重さに社会問題になるほど)、小学校の5年間が終わる前にボロボロになって買い替えることも珍しくありません。
特に学校が指定したり推奨したりするカルターブルはなく、アニメのキャラクターや可愛いモチーフなどが描かれたカラフルなものを、皆んな好き好きに選べます。カルターブルではなく、いわゆる普通のリュックサックを使っている子もいて、その辺りはとても自由でいいな、と感じます。




カルターブルを代表するメーカーといえばTann’s(タン)。1978年の誕生から現在まで、信頼のおける学生カバンとして根強い人気があります。かつてCMで使われていた「T’as ton Tann’s ?(タ トン タン?君はタン持ってる?)」というキャッチフレーズでもおなじみで、あるアンケートによると、「フランスのカルターブルといえば?」という質問に今も30%近くの人がタンと答えるそうです。

1983年のTann’sのテレビCM

軽くて丈夫なポリエステル生地にフチを補強するリアルレザー、そしてかぶせ部分にネームタグがあり、開閉はベルト式なのが特徴。少しずつモデルチェンジはしていますが、昔からほとんど変わらないこのデザインが、フランス人にとってのランドセルと言えます。ヴィンテージのタンも人気があり、ネット検索するとクタクタになった良い風合いの昔のタンが見つかります。

価格:Cartable Axel bicolore 58.50€

|Tann’s|

タンのオンラインショップ:カルターブルのページ




⌘ フランスで見つけたおいしいものとかわいいもの

フランスに星の数ほどあるおいしいものとかわいいものを、トリコロル・パリの目線でご紹介。パリに暮らす日本人イラストレーターmarineさんの手描きのイラストとともに、歴史のあるもの、職人さんが手作りするもの、フランス人なら誰もが知る庶民的なもの、今流行しているもの・・・など、フランスのあらゆるMerveille(素敵なもの)をお届けします。

⌘ イラストレーター

下山真鈴  Marine Shimoyama

東京生まれ、パリ在住。アパレルブランドのPRを経て、2006年に渡仏。パリでグラフィックアートを学んだのち、イラストレーターとして活動を開始。フランスと日本で、アパレル・コスメ関連のイラストや、雑誌やウェブサイトの挿絵などを手がける。パリの日常で見かけるおしゃれなパリジェンヌをイラストで紹介するブログ「パリウォッチ」をMadame Figaro Japonのウェブサイトで連載中。

12ヶ月のパリジェンヌ||marine-illustration.com||Instagram

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