46. Gaufre de Méert
メールのゴーフル
パリからTGVで1時間ほどで着くベルギー国境に近い町、リールの老舗、Méert(メール)。18世紀からエスケルモワーズ27番地に佇み、リールの発展を見守ってきました。もしもリールに行く機会があれば、まずはぜひここに行ってほしいと思うほど、このお店自体が、フランス語で言うところの「Institution」、街のシンボル的存在になっています。19世紀に生まれた華やかな外観と内装がそのままに残されていて、かつてここで美しく着飾った人々がお買い物をしていたのかと想像するだけでワクワクします。
このMéert本店にはパティスリー、チョコレート、昔ながらの砂糖菓子が買えるショップのほかに、サロン・ド・テとレストランもあって、スイーツから食事まで楽しめる場所ですが、パリでも買えるこのお店の名物といえば何といっても甘いバニラクリームをはさんだゴーフル!クッキーのようにサクっとした歯ざわりではなく、ベルギーワッフルのようにもちっとしているわけでもなく、しっとりした食感がこのゴーフルの特徴。
Méertの名前が刻まれた2枚のゴーフルの間に、マダガスカル産バニラの風味がたっぷりのクリームがはさまっています。19世紀から変わらないシンプルなレシピが、人気の秘密で、シャルル・ド・ゴール元大統領にも愛されました。柑橘、ピスタチオ、ラムレーズンなどのフレーバーもありますが、やっぱり一番大好きなのは定番のバニラ!常温で8日間保存できるので、日本へのおみやげにピッタリです。
価格:Gaufre à la vanille(6個入り) 19.90€
|Méert|
パリのお店
16 rue Elzévir 75003 Paris
リールのお店
27 Rue Esquermoise 59000 Lille
メールのオフィシャルサイト
⌘ フランスで見つけたおいしいものとかわいいもの
フランスに星の数ほどあるおいしいものとかわいいものを、トリコロル・パリの目線でご紹介。パリに暮らす日本人イラストレーターmarineさんの手描きのイラストとともに、歴史のあるもの、職人さんが手作りするもの、フランス人なら誰もが知る庶民的なもの、今流行しているもの・・・など、フランスのあらゆるMerveille(素敵なもの)をお届けします。
⌘ イラストレーター
下山真鈴 Marine Shimoyama
東京生まれ、パリ在住。アパレルブランドのPRを経て、2006年に渡仏。パリでグラフィックアートを学んだのち、イラストレーターとして活動を開始。フランスと日本で、アパレル・コスメ関連のイラストや、雑誌やウェブサイトの挿絵などを手がける。パリの日常で見かけるおしゃれなパリジェンヌをイラストで紹介するブログ「パリウォッチ」をMadame Figaro Japonのウェブサイトで連載中。