〈フランス的植物療法のススメ〉バジル

植物の薬理作用を利用して、心と体を整える植物療法 「フィトテラピー」は、フランスではおばあちゃんの知恵と同じように古くから受け継がれる自然療法の一つです。ここでは、パリ在住のフィトテラピストmakiさんが、よく使われるハーブや精油を季節に応じた症状別にピックアップ。日本でも取り入れやすいフィトテラピーを通して、毎日がより快適で楽しくなるアイデアをパリからシェアします。

ここでご紹介するフィトテラピーは、病気を治すためのものではありません。自然治癒力を高め、ちょっとした心身の不調を整えたり、予防法の一つとしておすすめするものです。自分の身体の声を聞いて、皆さんの毎日を快適にするヒントとなれば嬉しいです。

みなさま、こんにちは。2026年は毎月ひとつの植物にフォーカスして、日常の暮らしに役立つ効能とその使い方をシェアしていきます。みなさんの暮らしに手軽に取り入れられて、日々をちょっと快適にしてくれるようなアイデアとなれば嬉しく思います。


バジル
Basilic


今月紹介するのは、料理によく使われている「バジル」。トマトやモッツァレラチーズに添えられている、香り高き緑の葉を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。実はバジルは、料理だけでなく、古くからフィトテラピーでも活用されてきた植物です。今回は、スイートバジルのハーブティーと精油、それぞれの特徴と使い方をご紹介します。バジルの爽やかな香りには、気持ちをリフレッシュさせるだけでなく、胃腸の働きを整えたり、精神的な疲れをやわらげたりする働きがあります。

記事の最後にお知らせがありますので、ぜひお読みください。

学名:Ocimum basilicum
分類:シソ科
特徴:爽やかでほんのりスパイシーな香りを持ち、料理にも使われる身近なハーブ
作用:消化の促進、気分のリフレッシュ、精神的な疲労や緊張の緩和など。
スイートバジルのハーブティー。フレッシュなバジルよりもややスパイシーな香りです。

〔 スイートバジルのハーブティー(乾燥バジルリーフ) 〕

スイートバジルのハーブティーは、胃腸の働きを整え、食べ過ぎや冷たいものの摂り過ぎによる胃の不快感をやわらげてくれます。また、緊張やストレスからくる消化不良にもおすすめです。 料理に使うイメージが強いバジルですが、ハーブティーにすると香りは意外とやさしく、ほんのりスパイシーで爽やかな味わいを楽しむことができます。食後の一杯にもぴったりです。乾燥したスイートバジル小さじ1に熱湯200mlを注ぎ、5〜7分蒸らします。

食後には、同じく消化促進の作用があるペパーミントと1対1でブレンドするものおすすめです。すっきりした味わいで口の中もリフレッシュされます。フレッシュバジルでも楽しめますが、フィトテラピーでは有効成分が安定して抽出しやすい乾燥ハーブの使用がおすすめです。

ペパーミントについては2025年1月のフィトテラピー2026年1月のフィトテラピーでも紹介しています。こちらも参考にしてください。

*妊娠中・授乳中の長期間使用や大量の摂取は避けましょう。
*乳幼児は使用できません。

スイートバジルの精油、バジル・リナロール。リナロールを主成分とする精油です。リナロールとはラベンダーなどにも含まれる成分で、リラックス作用や心身の緊張をやわらげる働きがあることで知られています。

〔 スイートバジルの精油 (バジル・リナロール) 〕

スイートバジルの精油は、集中力を高めてくれ、精神的な疲れや緊張をやわらげてくれる精油です。考え事が多くて頭がいっぱいになっているときや、なんとなく気持ちが重たいときに、リフレッシュさせてくれます。また、消化器系にも働きかけるため、ストレスによる胃の不調や夏バテによる食欲不振を感じるときにもおすすめです。

簡単な活用例 芳香浴は一番手軽にできる活用法です。ティッシュやコットンに1滴垂らして、デスクに置いてみましょう。精油が家具や布につくと色移りしてしまうことがあるので注意してください。

また、なんだか頭がいっぱい!なんて時には、精油の瓶の蓋を開け、鼻から少し離した位置でやさしく揺らしながら香ってみてください。爽やかでほんのりスパイシーな香りが、気持ちをすっきりと整えてくれます。以前に紹介したオレンジとともに香るのもおすすめです。


お知らせ


Tablewelling®という新しいプロジェクトが始まりました。
テーブルを囲む時間を通して、日々の暮らしをちょっとだけ心地よく、ちょっとだけ豊かに。そんな思いを込めて、パリを拠点に発信します。投稿は英語・フランス語・日本語の3か国語でご紹介していますので、スクロールして日本語でお読みいただけます。
テーブルスタイリングや旬の食材を使った簡単レシピ、ハーブティーのブレンドなど、手軽に取り入れられるアイデアや工夫をご紹介していきます。完璧な暮らしを目指すのではなく、季節を楽しみ、ほんのひと工夫で、日常のなかにある美しさや小さな喜びを見つけることを大切にしています。まだ始まったばかりですが、これから季節とともに少しずつ育てていきます。楽しんでいただけたら嬉しいです。

・インスタグラム: @tablewelling
・Webサイト: https://www.tablewelling.com/ (準備中)
・Youtube: 準備中
バジルの風味がアクセントの一皿。Tablewellingで紹介する予定です。

©︎sebastiencavaille

パリ市内にて女性のためのフィトテラピー(植物療法)のオーダーメイドケアを行なっております。 フランス式フィトテラピーをベースに、日本でも親しまれてきた植物やケアの知恵を取り入れながら、体調とライフスタイルに合わせたオーダーメイドのケアをご提案します。

冷えやむくみ、イライラ、不眠、疲労感、気持ちの揺らぎ、生理痛、PMS、更年期障害、風邪をひきやすい、予防のためのケアを知りたいなど、ご相談ください。

場所:パリ市内、エッフェル塔近くのアトリエ メトロ6番線 Bir-Hakeim駅から徒歩7分  メトロ6番線、8番線、10番線、La Motte-Piquet Grenelle駅から徒歩11分 日時:水・木・金 15h-18h *その他の時間帯・週末、またオンラインをご希望の場合はご相談ください。
料金:1回 60分 80ユーロ
*体調やライフスタイルに合わせたパーソナライズハーブティー をお持ち帰りいただけます。ハーブティーが苦手な方は、アロマロールオンのパーソナライズも可能です。事前にお知らせください。

ご予約、お問い合わせは私のインスタグラムのDMよりお願いいたします。


⌘ フィトテラピスト(植物療法士) Maki

フランスで植物療法「フィトテラピー」と出会い、日常に取り入れて10数年。学びを深め、AMPP認定フィトテラピストに。東京でファッションPRを経験後に渡仏。フランス企業で10年以上、欧米などの国際プレスを担当。現在はフリーランスにて、フィトテラピー、執筆、PRなど多方面で活動中。

Instagram

– Makiさんからのメッセージ –
パリに住み始めた10数年前から興味を持っていた植物療法 「フィトテラピー」は、今では毎日を快適に過ごすために優しく寄り添ってくれるものとなりました。フランスの薬はなんだか強そう、という勝手な先入観から植物由来の優しそうなサプリやハーブティーで自分をケアしたいと思ったのが始まりでした。本格的にスクールで受講したり、15年来のお付き合いになる医師からのアドバイス、エルボリストリ(ハーブ薬局)での処方など、自分でも実践していて、なおかつ効果が広く認められているものを皆さんとシェアできればと思います。


⌘ 「フランス的植物療法のススメ」バックナンバー

No Comments Yet

Comments are closed