
毎年6月に行われる大学の入学資格を得るための統一国家試験、バカロレア(Baccalauréat, 通称Bac バック)の季節がやってきました。今年は6月15日(月)の朝8時、例年どおり哲学の試験からスタート。53万人を超える高校3年生たちが受験しました。
この大学入学資格試験に、文系理系を問わず、「哲学」という科目が存在することはとても「フランス的」です。なんと、ナポレオン・ボナパルトが1808年にバカロレアを創設した当初から、哲学は試験科目でした。試験時間は4時間!の長丁場。トリコロル・パリの解釈で2026年哲学の問題をご紹介しますが、問題を翻訳すること自体が難しいので、フランス語が得意な方はぜひより良い訳を考えてみてくださいね。これを高校3年生が解くのだと想像しながら読むとさらに味わい深いです。
(2012年の問題・2013年の問題・2014年の問題・2015年の問題・2016年の問題・2017年の問題・2018年の問題・2019年の問題・2021年の問題・2022年の問題・2023年の問題・2024年の問題・2025年の問題)
一般バカロレア(baccalauréat général)
3つのうち好きな1問を選んで答えよ
-Avons-nous la maîtrise de nos paroles ?
(私たちは自分の言葉を完全にコントロールできるのか?)
-Peut-on être heureux quand les autres ne le sont pas ?
(他人が幸せでないときに、私たちは幸福でいることはできるのか?)
-Explication de texte : un extrait de l’ouvrage Humain, trop humain de Friedrich Nietzsche (1878)
(フリードリヒ・ニーチェ『人間的、あまりに人間的』(1878年)からの一節を解説せよ。)
技術バカロレア(baccalauréat technologique)
3つのうち好きな1問を選んで答えよ
-Débattre, est-ce chercher la vérité ?
(議論することは、真理を探求することなのか?)
-La technique peut-elle être mauvaise ?
(技術は悪いものになり得るのか?)
-Explication de texte : un extrait de l’ouvrage Le Juste de Paul Ricœur (1995)
(ポール・リクール『正義をこえて』(1995年)からの一節を解説せよ。)









