〈フランス的植物療法のススメ〉オレンジ

植物の薬理作用を利用して、心と体を整える植物療法 「フィトテラピー」は、フランスではおばあちゃんの知恵と同じように古くから受け継がれる自然療法の一つです。ここでは、パリ在住のフィトテラピストmakiさんが、よく使われるハーブや精油を季節に応じた症状別にピックアップ。日本でも取り入れやすいフィトテラピーを通して、毎日がより快適で楽しくなるアイデアをパリからシェアします。

ここでご紹介するフィトテラピーは、病気を治すためのものではありません。自然治癒力を高め、ちょっとした心身の不調を整えたり、予防法の一つとしておすすめするものです。自分の身体の声を聞いて、皆さんの毎日を快適にするヒントとなれば嬉しいです。

みなさま、こんにちは。2026年は毎月ひとつの植物にフォーカスして、日常の暮らしに役立つ効能とその使い方をシェアしていきます。みなさんの暮らしに手軽に取り入れられて、日々をちょっと快適にしてくれるようなアイデアとなれば嬉しく思います。


オレンジ
Orange


今月紹介するのは、私たちにとって身近な果物でもある「オレンジ」。果実を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は葉や花、果皮にもさまざまな魅力があります。フィトテラピーでは、種類や使う部位によって香りや働きが少しずつ異なり、それぞれの特徴を活かして利用されてきました。
今回は、オレンジの葉のハーブティーと、果皮から抽出される精油をご紹介します。 忙しい毎日や気持ちが落ち着かないときに、そっと寄り添ってくれる植物です。

学名:Citrus aurantium / Citrus sinensis
分類:ミカン科
特徴:地中海地域でも広く栽培される柑橘の植物。
作用:リラックス作用、気分を明るくする作用
種類や部位によって香りや作用が異なり、葉・花・果皮など幅広く利用されている。
オレンジリーフは、フランスではハーブ専門店だけでなくオーガニックスーパーなどでも販売されています。

〔 オレンジの葉のハーブティー(乾燥オレンジリーフ) 〕

オレンジの葉のハーブティーは、穏やかなリラックス作用を持ち、睡眠の質にも効果があるとされています。眠りが浅いときや気持ちが落ち着かないときにおすすめです。果実のような強い柑橘の香りではなく、やわらかく繊細で、ほんのりグリーンを感じる香りが特徴。夜のティータイムに向いています。乾燥したオレンジの葉3〜4枚に熱湯200mlを注ぎ、約10分蒸らします。

リラックスにはリンデンとのブレンド、眠りのためにはカモミールやパッションフラワーとのブレンドも良いでしょう。

リンデンとパッションフラワーのリラックス効果についてはこちらでも紹介しています→2025年9月のフィトテラピー
パッションフラワーの睡眠効果についてはこちらも参考にしてください。→2025年4月のフィトテラピー

*体質によっては合わない場合もあるため、少量から試してください。
*柑橘類にアレルギーのある方は注意してください。
*妊娠中・授乳中の方は、使用前に専門家に相談してください。
*血圧や神経系に作用する薬(鎮静薬・睡眠薬など)を服用中の方は、念のため医師・薬剤師に相談してください。

忙しい!落ち着かない!そんなときは、オレンジ精油の瓶を開け、鼻から少し離した位置でやさしく揺らしながら香ってみてください。やさしい柑橘の香りが、気持ちをふっとほどいてくれます。

〔 オレンジの精油 〕

オレンジ精油(スイートオレンジ)は、果皮から抽出される精油です。明るく甘い香りが、不安や緊張をやさしくほどき、気持ちを前向きにしてくれます。朝の気分転換にも、疲れた夜のリラックスタイムにも取り入れやすく、アロマ初心者にも人気の精油です。

簡単な活用例
ティッシュやコットンに1滴垂らして、デスクや枕元に置いてみましょう。精油が家具や布につくと色移りしてしまうことがあるので注意してください。

バスタイムでの活用例
オレンジ精油1滴を無香料のバスソルトに加えて足浴するのもおすすめです。お湯からふわっと立ち込めるオレンジの香りはリラックス効果を感じられるでしょう。

*柑橘系精油は酸化しやすいため、開封後は早めに使い切りましょう。
*肌に使用した後は紫外線を避けましょう。
*精油を肌に使う場合には必ず希釈し、パッチテストを行ってから使用しましょう。

オレンジは、強く働きかけるというより、そっと気持ちをゆるめてくれる植物。忙しい日々の中でも、一杯のハーブティーややさしい香りの時間が、少しだけ深呼吸するきっかけになるかもしれません。

パリは新緑が気持ち良い季節。緑の中を歩くだけでもリフレッシュできます。

お知らせ


©︎sebastiencavaille

パリ市内にて女性のためのフィトテラピー(植物療法)のオーダーメイドケアを行なっております。 フランス式フィトテラピーをベースに、日本でも親しまれてきた植物やケアの知恵を取り入れながら、体調とライフスタイルに合わせたオーダーメイドのケアをご提案します。

冷えやむくみ、イライラ、不眠、疲労感、気持ちの揺らぎ、生理痛、PMS、更年期障害、風邪をひきやすい、予防のためのケアを知りたいなど、ご相談ください。

場所:パリ市内、エッフェル塔近くのアトリエ メトロ6番線 Bir-Hakeim駅から徒歩7分  メトロ6番線、8番線、10番線、La Motte-Piquet Grenelle駅から徒歩11分 日時:水・木・金 15h-18h *その他の時間帯・週末、またオンラインをご希望の場合はご相談ください。
料金:1回 60分 80ユーロ
*体調やライフスタイルに合わせたパーソナライズハーブティー をお持ち帰りいただけます。ハーブティーが苦手な方は、アロマロールオンのパーソナライズも可能です。事前にお知らせください。

ご予約、お問い合わせは私のインスタグラムのDMよりお願いいたします。


⌘ フィトテラピスト(植物療法士) Maki

フランスで植物療法「フィトテラピー」と出会い、日常に取り入れて10数年。学びを深め、AMPP認定フィトテラピストに。東京でファッションPRを経験後に渡仏。フランス企業で10年以上、欧米などの国際プレスを担当。現在はフリーランスにて、フィトテラピー、執筆、PRなど多方面で活動中。

Instagram

– Makiさんからのメッセージ –
パリに住み始めた10数年前から興味を持っていた植物療法 「フィトテラピー」は、今では毎日を快適に過ごすために優しく寄り添ってくれるものとなりました。フランスの薬はなんだか強そう、という勝手な先入観から植物由来の優しそうなサプリやハーブティーで自分をケアしたいと思ったのが始まりでした。本格的にスクールで受講したり、15年来のお付き合いになる医師からのアドバイス、エルボリストリ(ハーブ薬局)での処方など、自分でも実践していて、なおかつ効果が広く認められているものを皆さんとシェアできればと思います。


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