毎年南仏カンヌにて開催される世界的な映画の祭典、カンヌ映画祭。今年は5月12日〜22日まで、世界各国から多くのスターや映画関係者が集います。第69回を数える今年の審査委員長を務めるのは、昨年『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で全世界を熱狂させたオーストラリア出身のジョージ・ミラー監督。オープニングを飾るのは、カンヌの常連、ウッディ・アレン監督の『CAFÉ SOCIETY』です。
長編コンペティションには、ペドロ・アルモドバル、オリヴィエ・アサヤス、ダルデンヌ兄弟、ジム・ジャームッシュ、ニコール・ガルシア、ポール・バーホーベンなど、大御所監督の名前がずらり。また、若手監督として注目を集めるグザヴィエ・ロランやジェフ・ニコルズの名前もあり、どんな戦いになるのか楽しみです。今年は日本の長編作品はコンペに選ばれていませんが、「ある視点」部門に、深田晃司監督の『淵に立つ』と是枝裕和監督の『海よりもまだ深く』が出品されています。
ちなみに、今年のポスタービジュアルはジャン=リュック・ゴダール監督1963年の作品『軽蔑(Le Mépris)』から、ミッシェル・ピコリがカプリ島のマラパルテ邸の階段を上っていく有名なワンシーンから。テラスで横たわるブリジット・バルドーの美しさも印象的な映画でした。
コンペティション参加作品
・「TONI ERDMANN」Maren ADE監督(ドイツ)
・「JULIETA」Pedro ALMODÓVAR監督(スペイン)
・「AMERICAN HONEY」Andrea ARNOLD(イギリス)
・「PERSONAL SHOPPER」Olivier ASSAYAS(フランス)
・「LA FILLE INCONNUE」Jean-Pierre&Luc DARDENNE(ベルギー)
・「JUSTE LA FIN DU MONDE」Xavier DOLAN(カナダ)
・「MA LOUTE」Bruno DUMONT(フランス)
・「FORUSHANDE」Asghar FARHADI(イラン)
・「MAL DE PIERRES」Nicole GARCIA(フランス)
・「RESTER VERTICAL」Alain GUIRAUDIE(フランス)
・「PATERSON」Jim JARMUSCH(アメリカ)
・「AQUARIUS」Kleber MENDONÇA FILHO(ブラジル)
・「I, DANIEL BLAKE」Ken LOACH(イギリス)
・「MA’ ROSA」Brillante MENDOZA(フィリピン)
・「BACALAUREAT」Cristian MUNGIU(ルーマニア)
・「LOVING」Jeff NICHOLS(アメリカ)
・「AGASSI」PARK Chan-Wook(韓国)
・「THE LAST FACE」Sean PENN(アメリカ)
・「SIERANEVADA」Cristi PUIU(ルーマニア)
・「ELLE」Paul VERHOEVEN(オランダ)
・「THE NEON DEMON」Nicolas WINDING REFN(デンマーク)
第69回カンヌ映画祭
2015年5月11日〜22日
www.festival-cannes.com
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