先日Unifranceが発表した記事によると、リュック・ベッソン監督の「LUCY ルーシー」が5200万人という記録を更新し、「世界で最も観客を動員したフランス映画」第1位に輝きました。ハリウッドの人気女優スカーレット・ヨハンソンを主演に迎え、モーガン・フリーマンや韓国人俳優チェ・ミンシクが脇を固めたアクション映画。強い女性がヒロイン&巻き込まれ型ストーリーという、ベッソン監督お得意のジャンルでヒットしたという印象です。
ちなみに、歴代1位〜10位はこのようなラインナップ。
1:Lucy ルーシー(2014年) 5210万人
2:96時間/リベンジ(2012年) 4780万人
3:フィフス・エレメント(1997年) 3570万人
4:最強のふたり(2011年) 3190万人
5:96時間(2008年) 3190万人
6:アメリ(2001年) 2310万人
7:皇帝ペンギン(2005年) 2000万人
8:戦場のピアニスト(2002年) 1780万人
9:トランスポーター(2002年) 1710万人
10:アステリクスとオベリクス(1999年) 1590万人
お気づきの方も多いと思いますが、1、2、3、5、9位の映画はすべてベッソンが監督、製作、脚本のいづれかで関わった作品!恐るべしベッソン・・・個人的には世界的に知名度の高い「レオン」が10位以内に入っていないのが驚きですが、「アメリ」がすでに10年以上も前の作品だというのにも驚き。そして、昨年日本で公開された「最強のふたり」は4位に着ける大ヒットでしたね。7位の「皇帝ペンギン」のような質の高いドキュメンタリーもフランス映画を代表するジャンルのひとつでしょう。
日本でフランス映画といえば、ゴダールやトリュフォーのようなヌーベルバーグ時代の作品や、ちょっと一筋縄ではいかない作家性の高い映画(=分かりづらい)というイメージが強かったように思いますが、世界的にはエンターテイメント性の高いアクションやコメディが人気のようです。ちなみに、フランスでの観客動員数は「LUCY ルーシー」が520万人、「最強のふたり」が1950万と、ケタ違いの差があることからも、フランス国内と海外での好みの違いがはっきり分かります。
それにしても、80年代からずーと手を休めず、トップを走り続けるリュック・ベッソン監督はやっぱりすごいです!