映画『カメラを止めるな!』のフランス版リメイク決定!

あの、上田慎一郎監督の「カメラを止めるな!」が、なんとフランスでリメイクされることが決定しました〜!監督を務めるのはパリ出身のフランス人監督、ミシェル・アザナヴィシウス(Michel Hazanavicius)!!フランスでは2006年に監督した「OSS 117 私を愛したカフェオーレ(原題:OSS 117 Le Caire, nid d’espions)」が人気となり続編も作られましたが、その後2011年に製作した「アーティスト」が第84回アカデミー賞10部門にノミネートされ、うち5部門受賞したことにより、世界からも注目を集める映画監督となりました。




今年3月頃から噂されていた「カメ止め」仏版リメイクの話がついに実現するとは。現在、パリで撮影をスタートしたとの情報があり、とにかくどんな映画になるのか今から楽しみでたまりません。映画情報サイトallocine.frによると、今の時点で発表されているキャストは以下の通り。

ロマン・デュリス
ベレニス・ベジョ
ジャン=パスカル・ザディ
マチルダ・ルッツ
グレゴリー・ガドゥボワ
フィネガン・オールドフィールド
セバスチャン・シャサーニュ

いやー、ロマン・デュリスとベレニス・ベジョ!ものすごいビッグネームが並んでいるのに驚きです。デュリスといえば「青春シンドローム」でのデビュー以来、「猫が行方不明」や「ドーベルマン」を経て着実に実力をつけ、「スパニッシュ・アパートメント」「真夜中のピアニスト」「ムード・インディゴ うたかたの日々」など、数々のヒット作に主演するフランス映画界を代表する俳優。ベレニス・ベジョはアザナヴィシウス監督の妻でもあり、「OSS117」や「アーティスト」などにも出演する監督作品の常連俳優です。ほかにも、2020年のコメディ映画「Tout simplement noir」を自ら監督・主演し、今フランスで最も注目を集めていると言っても過言ではない黒人俳優のジャン=パスカル・ザディが配役されているのもさすがです。若手実力派のマチルダ・ルッツやフィネガン・オールドフィールド、脇役として味のある演技をするグレゴリー・ガドゥボワ、セバスチャン・シャサーニュもどんな役どころになるのか楽しみです。

とはいえ、低予算で社会現象とも言える大ヒットを生んだ日本オリジナル版の「カメラを止めるな!」のことを考えると、キッチュ感が薄れた全くの別物ができてしまうんじゃないかと、ちょっと不安すら覚えますが・・・キャリアも知名度も高いロマン・デュリスとベレニス・ベジョがどんな風にこの物語の人物を演じるのかワクワクします。

ちなみに「カメラを止めるな!」のフランス語タイトルは「Ne coupez pas !(直訳:カット(の掛け声)をかけるな)」。2018年のラ・ロッシュ=シュル=ヨン国際映画祭では「ニューウェーブ特別賞(ヌーヴェル・ヴァーグ審査員賞」、2019年のキノタヨ現代日本映画祭では観客賞にあたる「ソレイユ・ドール」を獲得しています。

フランスのいろいろなメディア情報サイトによると、リメイク版のフランス語タイトルは「Z (COMME Z)」になる模様です。ゾンビのZということでしょうか。インターナショナルタイトルは「Final Cut」とのことなので、日本ではこちらのタイトルで公開されるのかもしれません。まだクランクアップや公開の日程は未定ですが、とにかく楽しみな企画です!

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