国立近代美術館、映画館、図書館などを擁するポンピドゥー・センター。世界的な建築家エンゾ・ピアノとリチャード・ロジャーズが共同で手がけた斬新なデザインでも有名なこの芸術文化センターが、大規模なリニューアル工事のため2023年末から2027年にかけて休館することになりました。
ここ数年は主に外観の工事が続いていて入口も変更されていましたが、2023年末からはいよいよ本格的に内部の改装工事を行う段階となります。その内容は、アスベスト除去と、安全面・技術・エネルギーというすべての面について現在の基準に合わせるための工事です。
下の写真↓は外観工事で一時、建物の正面が完全に隠されていたとき。
年間かなりの入場者数を誇る人気美術館だけに、その影響は大きいですが、一部開館を続けながら工事を進めると工事の期間がより長期化するため、3年以上にわたる完全休館が選択されました。12万点以上とも言われるこの美術館の所蔵品はこの期間中、国内さまざまな展覧会で見ることができるそうです。
ポンピドゥー・センターが開館したのは1977年なので、リニューアルオープンする2027年は記念すべき50周年の年になります。とりあえず一日も早くコロナ禍が終わり、長期休館前に一度は足を運びたいものです。