* 2021年2月11日追記 *
2月6日の以下の記事の内容について追記します。
Challenges誌によれば、「ラデュレ」を所有するHolderグループは、「ラデュレ」の今後の戦略の選択肢の1つとして、新たに外部からの投資を受け入れる可能性について言及しました。
現時点で売却を予定しているという事実はなく、今後については何も決まっていないと伝えられています。
いずれにしても、2022年には160周年を迎える「ラデュレ」の世界観が大きく変わる心配もないようです。
2021年2月6日
1862年創業の老舗サロン・ド・テ&パティスリー「ラデュレ Ladurée」を所有するHolderグループは、同ブランドを今年の春までに売却する方針であることを発表しました。Holderはブランジュリー「ポール Paul」も所有するグループで、「ラデュレ Ladurée」は1993年から傘下に入っています。
なお、日本でラデュレを展開する「ラデュレ ジャポン」はフランスのラデュレ社からは独立しているようなので、直ちに日本のラデュレに影響することはない見込みです。
「ラデュレ Ladurée」はもうおそらく説明不要の、マカロンで有名な、パリそしてフランスを代表するサロン・ド・テ&パティスリー。優雅なサロン・ド・テでいただく朝食やパティスリーは最高の体験です。
マドレーヌ教会にほど近い歴史的な本店とシャンゼリゼ通りの店舗のほかにも、北マレ(3区)やクレール通り(7区)、ボーグルネル(15区のショッピングセンター)、シャルル・ド・ゴール空港、オルリー空港などに店舗を展開。昨年9月にはニコラ・アルウィン(昨年惜しまれつつ閉店したKaramelのシェフ)をシェフ・パティシエに抜擢するなど、さまざまな努力を続けてきましたが、一昨年から黄色いベストのデモや交通機関のストなど悪条件が重なったうえに、新型コロナウイルスの影響で海外からの旅行者がほぼいなくなり、経営難の状況に陥ったようです。
あの「ラデュレ」が…と衝撃は大きいですが、ここまで世界的な「みんな大好き」なブランドでもありますし、伝統を守りつつ「ラデュレ」の良さを活かしてくれる、良い買い手がつくことを祈るしかありません…🙏🏻