今年もあっという間にサマータイム(夏時間)移行の日が近づいてきました。昨年の同じ時期は新型コロナウイルスの影響でフランス全国ロックダウン中でした。あれから1年、状況は大きく改善しておらず、なんだかウソのようです。
今年のサマータイムは3月最後の日曜日、3月28日からはじまります。日曜の午前2時に1時間分、時計の針を進めて、2時が3時になります。日本との時差は8時間から7時間へ変わり、フランスの方が7時間遅れとなります。
1973〜74年ごろのオイルショックの影響で、夏の長い日照時間を活用して省エネを目指すべく導入されたサマータイム。1998年からはEU加盟国では3月最終日曜に夏時間、10月最終日曜に冬時間と、毎年同じタイミングに移行することが取り決められました。ここ数年はその効果に疑問を持つ人が多くなり、EUでは2021年を最後に廃止する方向で決定されていましたが、新型コロナウイルスの影響で、廃止が延期されることになり、廃止の具体的な時期は決まっていない状況です。
なにはともあれ、次の日曜日は今までどおり夏時間に移行します。冬時間からサマータイムへの移行は、普段ならうっかり遅刻してしまう可能性があるので要注意なのですが、昨年に引き続きテレワークであまり大きな影響がない人も多いかもしれません。忘れないためには、土曜の夜寝る前に、時計の針を1時間進めておくのがベターです。1時間損をしてしまう気分ですが、夜遅くになっても日が長くなり、だんだん春・夏が近づいていることを体で感じることができます。ちなみに、スマホなどで夏時間設定をしている場合は自動的に変わります。さて、冬時間に戻る10月末には、コロナは収束しているでしょうか…