オスマン通りの老舗百貨店、プランタン・オスマン店に、サステナビリティ(持続可能性)をテーマにした新しいコンセプトフロアがこの9月誕生しました!その名も、「7ème Ciel(セッティエム・シエル=7階の空)」。
© Romain Ricard
場所はウィメンズストア7階で、歴史ある建物の構造をそのままに生かした全1300㎡のフロアです。かつてはファッションショーその他のイベントに使われていたものの1970年代にオフィスとなり、それからずっと一般公開されていなかった「Pont d’Argent」は「Second Printemps」として生まれ変わりました。ハイブランド&クリエイターブランドのビンテージやセカンドハンドに特化したスペースで、建築当時のまま残された、むき出しのレンガの壁や金属の梁がまさにうってつけのインテリアとなっています。
そしてここではビンテージやセカンドハンドの商品を売るだけではなく、客からの買取も行うというところも、デパートとして新しい取り組みではないでしょうか。持参した品は72時間以内に査定が行われ、引き取り価格が確定すると、売り手はプランタンで使えるクーポンという形でその額を受け取ります。売り手は自分の売った品を買う人宛てに、メッセージを残すことができるというのも素敵です。
© Romain Ricard
「Second Printemps」の奥から絶景のテラスにアクセスできるのも魅力。オペラ座やパンテオン、エッフェル塔などパリのモニュメントを眺めながら休憩しましょう。
もう1つのスペース「La Coupole Binet」はその名の通り、丸いドームのクーポール。1910年に建設されてから火災・再建・解体・再建…と波乱万丈のときを過ごしてきたこのクーポールがついに表舞台に復活しました。ガラス天井から自然光が差し込む、まさに「7ème Ciel(7階の空)」というこのフロアにふさわしい場所で、その丸い形はテーマの1つである「循環型経済(これまで廃棄されていた製品や原材料を新たな資源と考えて循環させる)」にもぴったりです。
© Romain Ricard
木の構造で仕切られた9つのポップアップストアには、ホームリネンの染直し、金継ぎ、オーガニックのサニタリー用品、ナチュラル成分の香水など、さまざまな角度からサステナブルなクリエイターや企業が紹介されています。