アロマキャンドルや香水のブランドとして世界的に有名な「ディプティック Diptyque」は1961年、パリ左岸のサンジェルマン大通り34番地に創業。ディプティックの香りやそのデザインは、現実であれ想像であれ常に「旅」からインスパイアされてきました。創業60周年を記念して2021年9月10日から10月24日までパリで開催されているこの展覧会「VOYAGES IMMOBILES – Le Grand Tour」では、まさにこのメゾンが創業当時から培ってきた「異国の文化や美しさへの好奇心」を讃え、9人の現代アーティストによるインスタレーションがフランス、イタリア、ギリシャ、レバノン、そして日本の旅へと見る者をいざないます。
場所はルーヴル通り、かつて年中無休で24時間営業していた中央郵便局の立派な建物です。現在改修中で、郵便局だけでなく、ホテルや飲食店なども入る複合施設としてもうすぐリニューアルオープンする「La Poste du Louvre(ルーヴル郵便局)」。
展覧会のタイトルは「VOYAGES IMMOBILES」、つまり「動かない旅」です。世界中を気軽に旅することができる世界から、コロナ禍で突然それがストップしたけれど、再び少しずつ動き出した現在…物理的な障害があっても、見知らぬ国や文化への関心は、衰えることはありません。その時間だけでも、別世界に迷い込んで旅したような感覚にとらわれる、そんな展覧会です。
9人の現代アーティストは次のとおり:
JOËL ANDRIANOMEARISOA
ANDREAS ANGELIDAKIS
JOHAN CRETEN
GREGOR HILDEBRANDT
CHOUROUK HRIECH
RABIH KAYROUZ
ANGE LECCIA
ZOË PAUL
HIROSHI SUGIMOTO
終了間際なのですが(汗)見に行ってきました。ほんの一部ですが、展示の様子をどうぞ。インスタレーションにはそれぞれの香りも漂っていました。お届けできないのが残念。
ディプティックではさらに、60周年を記念して「Le Grand Tour(ル・グラン・トゥール)」と題した限定コレクションを発表しました。5つの都市(パリ、ヴェネチア、ミリエス、京都、ビブロス)にちなんだ香りのアイテムが揃います。また、今回インスタレーションを手がけたアーティストが制作したオブジェも限定販売されています。
*イラストレーター marineさんが描いてくれたディプティック60周年記念キャンドル「パリ」
展覧会の近くには期間限定ブティックもオープン。限定コレクションやオブジェを始め、ディプティックの素敵な香りの世界が広がっています。