オバマ前大統領を次期フランス大統領に!?5万人の署名集まる

4月23日に行われる大統領選の第一回投票まで1ヶ月を切ったフランスでは、各候補者の選挙活動もますます熱を帯びてきました。さまざまなスキャンダルなども飛び出して混戦模様。不出馬を表明しているフランソワ・オランド大統領の次に、誰が新しい大統領になるのか、目が離せません。(決選投票は5月7日)

そんななか、なんと、バラク・オバマ前アメリカ大統領をフランスの大統領選出馬を要請するための署名運動が今年の2月ごろから始まっています。キャンペーンの名前は、「OBAMA 2017」、スローガンは「Yes, we can !」をフランス語にした「Oui, on peut !」。パリの街で「OBAMA 2017」のポスターを見かけることも。




この署名運動は、極右政党「国民戦線 Front National」の女性候補、マリーヌ・ルペンがこれまでにない高い支持率を誇っていること、かつ、他の政党からも、国民を納得させるような候補が見えてこないという現状を憂う4人のグループが立ち上げたもの。公式サイトには、オバマ氏をフランス大統領に推薦する理由をこう述べています。
●バラク・オバマは大統領職に就くうえで世界で一番のキャリアを積んでいる。
●既存の大統領選の候補に投票するのではなく、「この人になってほしい」と思える人を選びたい。
●この大統領選で、数多くの人が極右に投票することが確実視されているなか、「外国人の」フランス大統領を選ぶことで、世界にメッセージを伝えたい。

もちろん現実的には、フランス国籍を持たないオバマ前大統領がフランスの大統領になれるはずはないのですが、単なるジョークを超えた、切実な思いが込められているのでした。もともとは立候補が締め切られる3月15日までに100万人の署名を目指していましたが、現在の署名は5万人弱。それでも5万人近い人が、「他のどの候補よりもオバマのほうがいいのでは」と少しでも思ったのだとすると、興味深いですね。




オバマさんに向けて、「フランスの大統領になるとこんなメリットがありますよ」と宣伝するこちらの動画も面白いです。
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35時間労働、RTTというお休みももらえて、愛する人との時間も作れます。お給料もけっこう良いし、350もの部屋があり15000㎡の庭付きのエリゼ宮に住み、運転手付き公用車、ボディーガードもつきます。フランス国鉄の電車は1等席で乗り放題。エア・フォース・ワンほどかっこよくはないかもしれないけど、政府専用機も使えます。しかもバカンスは年間5週間。大統領のための別荘が国内にいくつかあります…
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OBAMA 2017
http://obama2017.fr

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