フランス映画『ぼくの伯父さんの休暇(原題:Les Vacances de Monsieur Hulot)』をご存知ですか?ジャック・タチが脚本・主演・監督を手がけ、ファンにはおなじみのユロ伯父さんことムッシュー・ユロがバカンス先の海辺でドタバタを繰り広げる喜劇映画。『ぼくの伯父さん(原題:Mon Oncle)』よりも5年早い1953年に公開されました。
どこに行ってもマイペースでとぼけた振る舞いのユロ伯父さんと彼を取り巻く人々とのユーモラスなやりとり、バカンスならではのゆったりとした空気、そして一度聞いたら耳から離れないメロディアスなテーマ曲。フランス人が1年のうちでもっとも気合いを注いでいる(?!)夏のバカンスをテーマにした代表的な映画のひとつです。
この作品が当時撮影された海辺の町が、Saint Marc sur Mer(サン・マール・スュル・メール)。映画に登場するビーチはもちろん、ホテルも当時と同じ場所に立っています。現在は「La plage de Monsieur Hulot ムッシュー・ユロのビーチ」と名付けられ、海辺のいたるところにユロ伯父さんが顔を出す観光名所になっています。夏のような暑さが続くフランスから、一足早くバカンスの空気をお届けします。
☆『ぼくの伯父さんの休暇』☆
映画と音楽を鑑賞しながらルポルタージュを楽しみたい方はこちらをどうぞ。
☆アクセス方法☆
パリのモンパルナス駅からTGVでサン・ナゼール駅(Saint Nazaire)下車、約2時間半。そこからビーチまでは約10kmあり、バスに乗り継いで行くことも可能ですが1時間ほどかかってしまうので、タクシーに乗るのが一番手っ取り早いでしょう(15分程度)。
左:まずは『ぼくの伯父さんの休暇』のポスター
右:ユロ伯父さんの浜辺はこちら、と示す道路案内
左:撮影に使われたホテル・ドゥ・ラ・プラージュ
右:入口ではさっそくユロ伯父さんがお出迎え
左:ビーチを見渡せるテラスのあるレストランにもユロ伯父さんのモチーフが
右:ビーチ側から見るホテル。ヒロインが海辺を見下ろしたのはどの窓から?
左:小さな岩山がこのビーチの特徴
右:意外とこぢんまりしています
左:海を背に振り返ると見覚えのある姿が・・・
右:ユロおじさーん!
左:ビーチ奥にある階段を駆け上って伯父さんのいるテラスへ
右:隣でポーズをとって記念撮影を
左:全身ショットもおさえつつ、ふと気がつくと何かが足りない?!
右:近づいてみるとトレードマークのパイプがない!数年前に盗難にあって以来、禁煙の伯父さん
左:ビーチに立つ標識の隣も記念撮影したいスポット
右:ストライプの更衣室だって映画の世界
左:もうひとつ記念撮影したいのが道を挟んだところにある一般家庭の壁画
右:おまけに数軒隣りのお宅の壁にもなぜかベカシーヌが(100年以上の歴史を持つ人気キャラ)
左:ビーチ周辺は静かな住宅街でほんの数軒のカフェとメリーゴーランドが
右:ホテルで購入できるキーホルダー 10ユーロ