〈クリスト&ジャンヌ=クロード〉凱旋門梱包プロジェクト

ブルガリア出身のクリストと、妻でフランス人のジャンヌ=クロードの2人は「クリスト&ジャンヌ=クロード」として活動する芸術家ユニット。世界中のさまざまな都市で公共建造物を梱包するプロジェクトを実現してきたこの2人が、1960年代から温めてきた凱旋門の梱包プロジェクト「L’Arc de Triomphe empaqueté ( Arc de Triomphe, wrapped )」がついに実現しました!

新型コロナウイルスの影響で1年の延期を経て、2021年9月18日〜10月3日の期間中、あの凱旋門が梱包されます!残念ながらクリストは昨年5月にNYで他界してしまいましたが、念願のプロジェクト実現に、空の上から喜んでいるのではないでしょうか。




2020年5月31日に亡くなったクリストが生前に「必ず実現してほしい」と願っていたこのプロジェクト。ポリプロピレン製でリサイクル可能なおよそ25000㎡の布地が凱旋門をすっぽりと包み、その上から長さ3000mの赤い紐がかけられています。布地は青みがかった銀色で、凱旋門のフォルムがよくわかるのに、まるで別のオブジェになったような不思議な感覚です。

その準備は7月15日に開始。9月12日〜17日に布と紐をかけて完成。作品は9月18日から10月3日までの16日間、誰でも無料で24時間見ることができます。撤去作業は10月4日から11月10日にかけて行われる予定です。

クリスト&ジャンヌ=クロードの他のプロジェクト同様に、今回の凱旋門梱包プロジェクトの資金は、すべて自身の作品を売却することでまかなわれており、外部からのいかなる資金援助を受けていないというのも驚くべき点の1つです。

凱旋門はこの期間中も通常どおり開館します。より間近で作品を見ることができるよう、期間中の土日は凱旋門のあるシャルル・ド・ゴール・エトワール広場が歩行者天国となります。

Christo and Jeanne-Claude
“L’Arc de Triomphe, wrapped”
2021年9月18日〜10月3日
クリスト&ジャンヌ=クロード公式サイト
凱旋門公式サイト

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