〈チケプレ!〉【ジャン・ユスターシュ映画祭】8月18日(金)開催

謎に包まれた伝説の映画監督
特別鑑賞券を5組ペア10名様にプレゼント!

その稀有な才能によって映画史に名を刻みながらも、代表作『ママと娼婦』 以外、日本ではほとんど観る機会のない伝説の映画監督、ジャン・ユスターシュ(Jean Eustache)。この夏、8月18日(金)から、【ジャン・ユスターシュ映画祭】と題した特集上映が全国各地の映画館で開催されます!

そして、トリコロル・パリと配給会社マーメイドフィルムさんとのコラボ企画として、トリコロル・パリ読者5組10名様へのチケットプレゼントをご用意していますので、このページをスクロールしてお気軽にご応募ください。




60年代前後にゴダールやリヴェット、ロメールといったカイエ・デュ・シネマの作家たちと知り合い映画界へと足を踏み入れ、「ポスト・ヌーヴェル・ヴァーグ」の最重要人物のひとりに数えられたジャン・ユスターシュ。たびたび繰り返した自己破壊的な行動、そして42歳での拳銃自殺と、死の影が常につきまとうその人生から「呪われた作家」とも呼ばれ、多くの謎に包まれていましたが、伝説的な作品『ママと娼婦』が2022年に4Kデジタルリマスター版で甦ったのをきっかけに、昨年からパリをはじめ世界各地で上映され、現在はニューヨークで大ヒットとなり、そのスキャンダラスで痛切なまでの魅力は、今なお多くの観客に衝撃を与え続けています。

今回、日本で開催される映画祭の上映作品は『ママと娼婦』『わるい仲間』『サンタクロースの眼は⻘い』『ぼくの小さな恋人たち』の4本。うち、『わるい仲間』と『サンタクロースの眼は青い』は日本劇場初公開となります。もちろん、すべて4Kデジタルリマスター版での上映。この貴重な機会をお見逃しなく!


『わるい仲間』Les Mauvaises fréquentations

©︎Les Films du Losange

1963年/フランス/白黒/39分
出演:アリスティド・ドメニコ、ダニエル・バール、ドミニク・ジェール

ユスターシュの妻ジャネット・ドゥロにふりかかった災難に基づいて構想された作品。主人公はタフガイ気取りで品位を欠く、どこか不快感を催させる若者二人組。彼らは街をぶらぶらするうちに知り合った女性を口説こうとするが、なびいてこないので腹いせに彼女の財布を盗む。ヌーヴェル・ヴァーグ映画的な街なかでのゲリラ撮影を活用しながらも、ここでのパリは生きづらい寒々しく退屈な街へと変貌しており、登場人物の「リアルな」描出ともども新世代作家の台頭を印象づける。


『サンタクロースの眼は⻘い』 Le Père Noël a les yeux bleus

©︎Les Films du Losange

1966年/フランス/白黒/47分
出演:ジャン゠ピエール・レオー、ジェラール・ジメルマン、ルネ・ジルソン

『ママと娼婦』『ぼくの小さな恋人たち』と併せて、ユスターシュの自伝的三部作を形成する一本。ゴダール提供による『男性・女性』(66)の未使用フィルムを使って撮られた。貧しい⻘年ダニエルは、モテるためのダッフルコート欲しさにサンタクロースの扮装をして街角に立ち、写真撮影のモデルを務める仕事を引き受ける。やがて彼は、変装した方がナンパに好都合であることに気づくが…定職のない若者の冴えない日々を描きつつ、やがて彼の滑稽な日常が悲哀へと、期待が幻滅へと転調する語り口が絶妙。


『ママと娼婦』 La Maman et la putain

©︎Les Films du Losange

1973年/フランス/白黒/219分
出演:ベルナデット・ラフォン、ジャン゠ピエール・レオー、フランソワーズ・ルブラン

ユスターシュにとって最初の⻑編映画である本作は、四時間近い破格の上映時間を通じて、やはり作家の私的経験に基づいた物語を綴っていく。その物語とは、72年のパリを舞台に五月革命の記憶を引きずる無職の若者アレクサンドルと彼の年上の恋人マリー、前者がカフェで知り合った性に奔放な20代の看護師ヴェロニカの奇妙な三角関係を描いたもの。完成作はカンヌ国際映画祭でグランプリを獲得。男女の性的関係が台詞も含めて赤裸々に描かれた本作はスキャンダルをも巻き起こしたが、今や映画史上の傑作の一本として不動の地位を築いている。


『ぼくの小さな恋人たち』 Mes petites amoureuses

©︎Les Films du Losange

1974年/フランス/カラー/123分
出演:マルタン・ローブ、イングリット・カーフェン、ジャクリーヌ・デュフレンヌ

二本目にして最後の⻑編監督作。題名はランボーの同名の詩から採られている。ペサックで心優しい祖母と二人暮らしをしていた13歳の少年ダニエルが、やがて母が継父と住むナルボンヌに移住し、経済事情から学業を諦めて原付自転車修理店で見習いとなる物語には、ユスターシュの少年時代の記憶が多分に投影された。作家によれば、「自分の映画はどれも最初から社会ののけ者の中に身を置く」一方、本作だけは「ある子どもの、普通の生活から脱落者の境遇への移行」を描いている。





特別鑑賞券を5組10名様にプレゼント!

トリコロル・パリとマーメイドフィルムのコラボ企画。両方のツイッターアカウントをフォローして、トリコロル・パリの本企画該当投稿をリツイートするだけで気軽に参加できます。
|応募期間|
2023年8月1日(火)〜8月10日(木)23:59 締め切り

|応募方法|
トリコロル・パリ(@tricolorparis)ジャン・ユスターシュ映画祭(@eustachefilmsjp)の両方のツイッターアカウントをフォローする。
◉ トリコロル・パリのこのプレゼント企画に関する投稿をリツイートする。

|連絡方法|
5名の当選者決定後、ツイッターのDMにジャン・ユスターシュ映画祭(@eustachefilmsjp)から個々にその旨をご連絡いたします。折り返し、お名前とご住所を返信いただき次第、ペアの特別鑑賞券を郵送いたします。

|ご注意|
・チケットはヒューマントラストシネマ渋谷ほか、【ジャン・ユスターシュ映画祭】上映劇場にてロードショー中ご使用頂けます。上映劇場は公式HPよりご確認くださいませ。
・映画祭開催中のお好きな映画・時間を1つお選びいただけます。公式HPや各映画館のHPから上映時間をご確認頂けます。
・2名様で同じ映画をご覧いただけます。
・映画祭終了後は無効になります。
・DMへの返信が映画祭開催中に頂けない場合は、当選が無効となりますのでご了承ください。



|ジャン・ユスターシュ監督 プロフィール|
1938年11月30日、仏ジロンド県ペサックの労働者階級一家に生まれる。父は共産党員だった。両親の離婚後、母方の祖母に育てられ、その後ナルボンヌに住む母と暮らし始める。同地で電気工の職業適性証書を取得。57年にパリに出て、フランス国有鉄道の一般工員として働く。シネマテーク・フランセーズに足しげく通う映画狂でもあった。また59年、アルジェリアへの徴兵忌避で手首を切って自殺を試み、短期間精神病棟に送られた。カイエ・デュ・シネマ誌で秘書を務めていた妻ジャネット・ドゥロを介して、あるいはシネマテーク通いをつうじてジャン=リュック・ゴダール、エリック・ロメール、ジャン・ドゥーシェ、ジャン=ピエール・レオー、ポール・ヴェッキアリといった映画関係者と知己の仲となりロメールやドゥーシェの短編映画製作に参加。62年にはヴェッキアリの助力で、初監督作にあたる短編『夜会』(未完)を、翌63年に中編『わるい仲間』を発表した。67年にドゥロと離婚した後、交際した女性の一人フランソワーズ・ルブランとの関係に一部基づいた初の長編劇映画監督作『ママと娼婦』(73)で一躍国際的注目を集めるが、続く長編劇映画『ぼくの小さな恋人たち』(74)は興行的に失敗。以後は実験的な短編・中編映画、および記録映画のみを監督。81年5月にギリシャでテラスから落下、脚を骨折。残りの人生を脚が不自由なまま過ごすことになると知り絶望する。同年11月5日、パリの自宅で拳銃自殺を遂げる。


ジャン・ユスターシュ映画祭

期間:2023年8月18日(金)〜
劇場:ヒューマントラストシネマ渋谷ほか、全国順次ロードショー。
★トークイベント開催
8月19日(土)16:30『ぼくの小さな恋人たち』上映終了後
登壇者:須藤健太郎(映画批評家・『評伝ジャン・ユスターシュ』著者)

<ユスターシュ映画祭 パート2>開催決定!
日時:10月6日(金)~14日(金)、10/17(月)~10/22(日)
会場:東京日仏学院
上映作品など詳細は追って公式HPでチェックを。

料金:当日一般:¥2,000/大学生:¥1,500/高校・中学生:¥1,000/シニア(60歳以上):¥1,300
映画サービスデー(9/1)・毎週水曜サービスデー:¥1,300
TCGメンバーズカード会員割引:いつでも ¥1,400、火・木曜 ¥1,200
※オンライン・劇場窓口にて各作品の日時・座席指定席券はご鑑賞日の2日前より販売
オフィシャルサイト:https://jeaneustachefilmfes.jp/

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