フランス全国で「追悼の日」

週刊紙「シャルリー・エブド」のパリにある本社が襲撃され、ジャーナリストや風刺画のイラストレーター12人が死亡した事件から一夜明けた1月8日は、オランド大統領の呼びかけで「追悼の日」となりました。大統領官邸のエリゼ宮やパリ市庁舎など公的機関では半旗が掲げられ、正午には各地で1分間の黙祷が行われました。パリではノートルダム大聖堂の鐘が鳴り、RATP(パリ交通公団)は1分間、バス、メトロ、トラム全線の運行を停止したほか、エッフェル塔は夜8時に消灯しました。



今日のパリの様子ですが、テロ警戒レベルが最高に引き上げられ、犯人はフランス北部をいまだ逃走中(1月8日パリ時間23時現在)、街ではいつも以上に多くの警察官や銃を持った軍隊の人たちが警備にあたっており、やはりこれまでにないピリピリとした空気が街を包んでいました。しかしその一方で、テロの脅威に屈せず、いつもどおりの市民生活を送ろうというパリジャンたちの覚悟も感じられるようでした。

全国各地で合わせて10万人もの人々が自然発生的に集まって追悼集会が行われた昨夜に続き、今日もパリのレピュブリック広場には多くの人々が集まりました。
1月11日(日)の15時には、犠牲者を追悼する「共和国の行進(Marche républicaine)」が与党社会党の呼びかけで行われ、市民はもちろんのこと、野党で右派のUMP、共産党などほぼすべての政党が党派を超えて参加する予定です。行進のコースはレピュブリック広場(Place de la République)からヴォルテール大通り(boulevard Voltaire)を通ってナシオン広場(Place de la Nation)までで、この日の午後から夕方にかけてはこの地区で通行止めやメトロ駅の閉鎖の可能性があります。(何らかの影響が出そうなのは3,5,8,9,11番線のRépublique、9番線のOberkampf、Saint Ambroise、Voltaire、Charonne、Rue des Boulets、1,2,6,9番線のNation)また、スタート地点のレピュブリック広場とゴールのナシオン広場の周辺はとりわけかなりの人出になることが予定されますので、旅行中の方は1月11日(日)の午後はこの界隈を避けて行動することをおすすめします。

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