パリで携帯をスられました(号泣)





トリコロル・パリのサイトの中でも、最も読まれている記事のひとつがパリでのスリ被害についての投稿です。また、コメント欄にお寄せいただいたたくさんの体験談をこちらのページに新たにまとめました。

貴重な体験談を拝見するたび、本当に様々な手口があり、多くの旅行者がスリの被害に遭っているのだと痛感し、人混みを歩く時は気を引き締めなくては・・・と常々注意していたつもりでした。そんな自分がついにスリの被害に遭ってしまうとは!当事者になって初めて、やはりまだまだ注意不足だったかと思い知らされるものですね。フランスに暮らし始めて13年が経ちますが、フランス、いや人生で初めてのスリ被害に遭ってしまいました。

10月の頭。仕事のためにTGVでナントからパリに移動し、モンパルナス国鉄駅に到着しました。長い滞在になるので小ぶりのスーツケースと斜めにかけるカメラバッグという出で立ちでした。到着してすぐiPhoneを取り出しメールチェックや必要なSMSを送信しつつ、携帯を手に握ったまま移動していました。国鉄駅からメトロ4番線に乗るためにいつも歩き慣れた駅構内をガンガン進み、動く歩道に乗っている間も携帯を見ていました。その後、ホームにアクセスするために、階段を上る必要があったのでiPhoneをカメラバッグの外ポケット(チャックやフタで閉めるタイプではないポケット)にすっと入れて、空いた手でスーツケースを持ち上げ階段を上がってそのままホームに到着しました。その後すぐにiPhoneを見ようとポケットに手を入れたら・・・ないっ!なくなってる!はじめは、違う場所に仕舞ったかも?とコートのポケットやカメラバッグの内ポケットなど、いろいろ見たのですがやはりない・・・その瞬間、今来た道順をたどってもしや携帯を落っことしてないか?とキョロキョロしながら国鉄駅まで戻りましたが、もちろん見つからず。ここでスられたと実感し、もう足はガクガク。一瞬頭が真っ白になりました。

階段を上る前からホームに着くまでわずか3、4分の出来事。一切気づくまもなくスられていました。情けない(涙)。でも、今思い返すと、ほんの一瞬とはいえ、あんな外ポケットに入れた自分が馬鹿でした。普段からもこの外ポケットに入れていることが多かったのですが、今回は携帯を手に持っている時点からずっと狙われていたのでしょう。スられなかった今までが、たまたまラッキーだったのだと思いました。




国鉄駅で巡回している警備員さんに「携帯スられたみたいなのですが、派出所はどこですか?」と尋ねると、「今日は君で10人目ぐらいだよ」と言いながら慣れた口調で駅内にある派出所の場所を教えてもらいました。大急ぎで派出所に行ったものの、ドアホン越しでスられた事情をゼロから説明しないと、ドアすら開けてもらえない状況。落ち着いて話をしたらようやく中に入れてもらえ、取り急ぎ黒電話を借りました。ただ、家族に連絡を取ろうと思ったけれど電話番号を一切覚えてない!!この時点で終わった・・・と思いましたね。

が、スーツケースの中に自分のノートパソコンが入っていることを思い出し、パソコンに保存されている電話帳を見てようやく家族に電話をかけていろいろなヘルプを求めることができました。そして、トリコロルの相方さんに電話もして仕事関連のメールやSNSのパスワードも変更してもらいました。派出所では、自分が利用している電話会社の緊急の際の電話番号も教えてもらい、その場でSIMカードのブロックを行いました。その後、派出所を出て国鉄駅に戻り無料WiFiにパソコンを接続して、個人のGmailやFacebook、Twitterのパスワードも変更。iCloudとiPhoneの同期も解除しました。RATPの窓口で念のため落し物の申請もしましたが、多分見つからないでしょうね・・・とひとこと。まぁ、そうですよね。

国鉄駅からパリで宿泊する家に到着し、一旦落ち着いてから近所の警察署に被害届けを出しに行きました。そして新たなSIMカードをもらうために携帯ショップにも。とにかくドッと疲れた1日でした。携帯電話を失った瞬間、もうどこにも連絡が取れない!電話ボックスはどこに?気が動転して恐怖におののきました。こちらで生活していてもこのような状態になるのだから、日本からいらした旅行者さんはその数十倍も大変なことでしょう。警察などにヘルプを求めるにしてもフランス語が必要なんだと痛感しました。

日本で契約している携帯をそのままフランスで使ったり、パリにいる間だけレンタルしたりと、様々なスタイルがあると思いますが、いずれにしても万が一盗難・紛失にあった場合の対処法や連絡先は事前にチェックして、紙にメモしておくことが大切ですね。前述したページで、皆さんからの貴重な体験談をいただいておりますが、スリにあったあと、どのような対処をされたかという情報もいただけるとうれしいです。

とにかく気をつけてスリに遭わないのがベストですが、それでも標的にされ、ずっと狙われてしまったら防ぎようのないことでもある・・・と実感しました。特に旅行中は慣れない土地の上に時差ボケや疲れで、ふと気がぬけてしまう瞬間が結構あると思います。スリに負けないよう、みんなで知恵を出し合いましょう!

パリ旅行最大の敵、スリ被害にあわないために…
パリのスリ・盗難体験談

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