パリでは珍しく、高層マンションや新しい建物が並ぶベルシー地区。デザイン建築も多く、オペラやルーブルエリアとは違ったパリの姿を見ることができます。この新興エリアにあるのが、映画博物館。
映画複合文化施設シネマテーク・フランセーズの中にあり、2、3階(フランス式。以下階数:仏式)が博物館になっています。建物の中に入ると、右奥にチケット売り場があり、エレベーターで2階に上がると博物館の入口があります。
中に入るとすぐに、世界初のSF映画「月世界旅行」(1902年 仏)の衣装や、月の住人シレナイトが目に入り、映画が生まれたフランスならではの展示に思わずウキウキしてしまいます。フランスの映画会社Gaumant(現存する世界最古の映画会社)の20世紀頭のプロジェクターもあり、当時の技術を間近に見ることができます。また、木箱を覗くとパラパラマンガのように動く映像など、映画発明当初の様子を実際に体験できるのもうれしいところ。さらに進むと、映画美術が展示され、中には「ロバと女王」でカトリーヌ・ドヌーヴが身につけたロバの衣装も!すぐそばには「シェルブールの雨傘」の手書きのイラストや当時のポスター、写真があり、ジャック・ドゥミファン必見のアイテムがずらり。他にもチャップリンの「モダン・タイムス」の歯車や、ドイツ映画「メトロポリス」のロボットなど、展示内容の濃さに圧巻。
当時の映画衣装や大型ポスターも多く展示されているので、映画ファンだけではなく、ファッションやグラフィックデザインが好きな方も楽しむことができるでしょう。なお、シネマテーク・フランセーズ内には、映画館、フィルムライブラリー、特別展覧会場があり、毎回凝ったプログラムが組まれています。映画に関する本やDVDが充実した本屋もあるので、映画好きの方はぜひ立ち寄ってみてください。
INFORMATION
- Cinémathèque Française
住所 →パリの地区マップ51 rue de Bercy 75012 (地区: )
TEL
01 71 19 33 33
最寄り駅 →メトロ路線図
Bercy 6、14番線 徒歩3分
開館日
水〜月 12:00〜19:00
休館日
火
料金
5€、17歳以下2.5€
パリ・ミュージアム・パス
利用OK
→http://www.cinematheque.fr/fr/musee-collections/musee/