フランス革命100周年の1889年にパリで開催された万国博覧会のために建造されたエッフェル塔。万博終了後に一度は解体されそうになったという逸話はご存知の方も多いでしょう。130年近い時を経て、今ではパリに欠かせないシンボル的存在になりました。2014年の入場者数は700万人を超え、有料モニュメントとしては世界一のビジター数を誇ります。
そのエッフェル塔は、時代の流れに合わせ、イルミネーションはすべてLEDライトに変更したほか、ソーラーパネルの設置、雨水利用、電力は100%再生可能エネルギーを使うなど、ここ数年でどんどんエコを意識した設備を整えています。
そんな環境を意識した取り組みの一環として、今年の2月末には地上127メートルの塔2階に高さ7m、幅3mの風力発電機が2機設置されました。年間発電量は1万Kwhで、1階にあるブティックの電力をすべて供給できるそうです。エッフェル塔全体の年間電力消費量は6.7Gwhで、なんと人口3000人の町1つ分と同じくらい。2機の風力発電機が発電するのはほんの雀の涙ほどではありますが、パリのシンボルであるエッフェル塔に風力発電機があるという事実だけでも十分に意味があるのかもしれません。
ちなみに風力発電機は悪目立ちしないようにエッフェル塔の鉄骨と同じような色に塗られています。これから訪れる方、ぜひ探してみてください。
風力発電機の様子が見える動画はこちら↓