1988年にポンピドゥー・センターから姿を消し、昨年12月にアメリカ・ニュージャージー州のニューアーク空港の税関で発見・没収され保管されていたピカソの絵画「La Coiffeuse(髪結い、理容師)」が、昨日8月13日、無事にフランスに帰還しました。
これは1911年、ピカソのキュビスム時代のもので、33 x 46 cmの比較的小さなサイズの絵画ながら、その価値は1500万ドルとも言われる作品です。
美術館からピカソの絵画が消えるなんて、ルパンのような怪盗が鮮やかに盗んでいったのかしら…と想像がふくらみますが、現実はそんなに華やかなものではなく…なんと、この作品がなくなっていたことにポンピドゥー・センターが気がついたのは2001年のことだというから驚きます!1966年に寄贈を受けてから、ずっと倉庫にあるものと思われていたそうです。い、いい加減すぎる…(笑)
なにはともあれ、無事にポンピドゥー・センターに戻ってきたのはグッドニュースですよね。蘇ったピカソの名画、今度は倉庫にしまっておかずに、ぜひ展示してほしいものです。