© 1963 STUDIOCANAL – Compagnia Cinematografica Champion S.P.A. – Tous Droits réservés
ゴダール監督による
究極の<映画へのオマージュ>が
4Kレストア版で蘇る
芸術の秋真っ只中に、こ・れ・は!絶対に見逃せない作品が来ましたよ〜。ジャン=リュック・ゴダール監督作品のなかでも、傑作のひとつと名高い『軽蔑』が、初公開の1963年から60周年を迎えた今年、4Kレストア版になって映画館の大スクリーンに蘇ります。色彩や照明のずれなど、時間の経過に伴う欠陥を補正した修復作業には、なんと220時間を費やしたそう。
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このレストアのおかげで、撮影された当時の鮮烈な世界観を目の当たりにすることができます。真っ青な海に囲まれたカプリ島を舞台に、ブリジット・バルドー演じるカミーユ、ミシェル・ピコリが扮するカミーユの夫で作家のポールの二人が交わす会話たち。少しずつ変わっていく彼らのヒリヒリとした関係を、息の詰まるような、夏の熱気が包み込む・・・4Kの美しい映像で、そんな空気感がさらに濃厚に迫ってくるのかと思うと、見る前からドキドキします。昨年、91歳でこの世を去ったゴダール監督が手がけた60年前の名作に、こんな風に新たに出会える幸せを、ぜひ味わってください。
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今回、新しいポスターを担当したのは、ベルギーのアーティスト、ローラン・デュリュー。陽光降り注ぐ部屋のソファに、裸で寝転ぶカミーユは名シーンのひとつです。予告編もぜひチェックしてください。
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〜ストーリー〜
作家ポールは、フリッツ・ラングが監督する映画の脚本の修正を依頼される。自身と愛する妻カミーユの生活のために依頼を引き受ける一方で、ポールに脚本の修正を依頼したプロデューサーはカミーユに関心を寄せていた。それから突然、愛を囁き合っていた前日までと態度や言動を変えるカミーユ。彼女を問い詰めるポールだが、核心に迫ることはできない。不穏な空気のまま撮影場所のカプリ島を訪れた彼らは、決定的な瞬間を迎えることになる。
映画『軽蔑 60周年4Kレストア版』予告
\\トリコロル・パリのおすすめポイント//
◉ 舞台となるカプリ島の紺碧の空と海、4Kリストアされたあの美しい景色を大スクリーンで味わえる幸せ!
◉ かの有名なタイトルシークエンスは必見。
◉ バルドーはもちろん、その他出演者たちのファッションやスタイリングが超絶かっこいい。
◉ ゴダール監督による「映画についての映画」。監督亡き今、彼にとっての映画とは?を考えながら、しみじみ楽しみたい。
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映画『軽蔑 60周年4Kレストア版』
公開日:2023年11月3日(金)
劇場:ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開
監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:ブリジット・バルドー、ミシェル・ピッコリ、ジャック・パランス、ジョルジア・モール、フリッツ・ラング
原作:アルベルト・モラヴィア
原題:LE MÉPRIS
配給:ファインフィルムズ
1963/フランス/カラー/フランス語、イタリア語、英語、ドイツ語/104分
公式サイト:https://lemepris4k.com
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