プランタン150年の歴史で初の本格的なフードフロアがオープン！

Photo © Manuel Bougot
トリコロル・パリでもお伝えしていたとおり、オスマン通りの老舗百貨店、プランタンでは、2017年1月末のメンズ館リニューアルを皮切りに、5月のメゾン館（プランタン・メゾン）リニューアル、7月にはプランタン・ボーテがリニューアルオープンして、まさに一大リニューアルプロジェクトの真っ最中。そして2018年1月、プランタンの長い歴史のなかでも初めての本格的なフードフロア「Printemps du Goût プランタン・デュ・グー」が誕生しました！

パリのデパートの食品売場といえば、世界中のさまざまな食べ物が一堂に会する場所、というイメージがありますが、この「Printemps du Goût プランタン・デュ・グー」の主役は、選び抜かれた「フランスのガストロノミー」。総面積1700㎡のスペースに、フランスが誇る食材たちが並んでいます。

場所は、メンズ館の7階・8階の2フロア。新しくなったメンズ館、メゾン館と同様に、百貨店では珍しく大きな窓から自然光が差し込むうえ、美しいパリの景色を眺めることができる、まさに「天空のマルシェ」です。

7階：エピスリー（食材店）

7階の中央は、高級エピスリーのスペース。フランス製であること、職人たちが丁寧に作る上質な製品であること、などの前提条件をクリアした18000品目を、「Printemps du Goût プランタン・デュ・グー」のチームが3年かけてすべてテイスティングして選ばれた2500の製品が並びます。ジャムと蜂蜜、砂糖菓子とチョコレート、チップス、スープ＆ソース、ブレックファーストとスイーツ、オイル＆ビネガー、塩、コショウ、スパイス、マスタード＆コンフィ、砂糖、お茶とコーヒーなど、100％フランス生まれの厳選された食材ばかりです。もしかしたら、買い慣れた有名ブランドのクッキーがないかもしれません。でもそれには選ばれなかった理由があるのです。逆に、今まで知らなかったブランドや生産者を発見できるかもしれません。フランスで製造されたものであること、そして、どれも味はプロフェッショナルのお墨付きであること、この2つが保証されているのは、おみやげを探す旅行者にとって、とてもありがたいですよね。

中央のエピスリーを囲むように、フランスのガストロノミーを象徴する食べ物である、「チョコレート」「トリュフ」「フォアグラ」「魚の燻製」「お茶」「コーヒー」「ヘルシーフード」「ワイン」のコーナーがあります。
「チョコレート」：La Maison du Chocolat　ラ・メゾン・デュ・ショコラ
「トリュフ」：Maison Balme　メゾン・バルム
「魚の燻製」：Byzance　ビザンス
「フォアグラ」：Maison Dubernet　メゾン・デュベルネ
「ヘルシー料理」：La Juicerie　ラ・ジュースリー
「お茶」：Palais des thés　パレ・デ・テ
「コーヒー」：Lomi　ロミ
「Printemps du Goût プランタン・デュ・グー」のチームが信頼を置く、これらの専門店で、その場でテイスティングできるスペースもあります。

ちなみに、フォアグラの「メゾン・デュベルネ」と、2ツ星シェフのティエリー・マルクスのコラボで生まれたお惣菜もとっても美味しそう・・・！

8階：ラ・プラス・デュ・マルシェ

パリの景色がますます美しい8階は、「天空のマルシェ」。「魚」「肉」「野菜」「果物」「パン」「チーズ」「パティスリー」という、フランスのガストロノミーを代表する食材が並びます。こちらも、それぞれの分野で著名なシェフたちがプロデュース。もちろん新鮮な食材を買って帰って自分で料理するのもよいですが、旅行者にとって嬉しいのは、それぞれのコーナーで食事ができること。しかも、前菜からデザートまで、レストランのようにしっかりと食事を楽しめます。たとえば「肉」のコーナーのメインはもちろん肉料理ですが、チーズは「ローラン・デュボワ」、デザートは「クリストフ・ミシャラク」、お茶は「パレ・デ・テ」、コーヒーは「カフェ・ロミ」と、この「プランタン・デュ・グー」に集まったさまざまなメゾンの味を、それぞれのコーナーをはしごする必要なく、その場で味わえるのが素晴らしいのです。暖かい季節には、パリを一望できるテラス席もオープン。上質なフランスのガストロノミーを気軽に楽しめます。