オリンピック(表)
オリンピック(裏)
パラリンピック(表)
パラリンピック(裏)
パリ五輪・パラのメダルはここがひと味違う!
<1>エッフェル塔の鉄を使用
オリ・パラ合わせて5084個すべてのメダルに、表側にロゴを刻印した六角形の鉄があしらわれています。これは、エッフェル塔で修復時に取り除かれ、大事に保管されていた錬鉄を再利用した貴重なもの。六角形(hexagone)なのはもちろん、フランス国土の形から。このhexagoneという言葉はフランスの別称としてよく使われます。
<2>ショーメによるデザイン
鉄の六角形を中心に、外に向かってメダルが輝くような美しくエレガントなデザインは、フランスを代表する高級宝飾ブランド「Chaumet(ショーメ)」が手がけました。1780年に創業し、1812年から今に至るまでヴァンドーム広場に本店を構える老舗です。
鉄の六角形はただメダルに埋められているのではなく、まるで宝石のように繊細に石留めされていて、長い歴史と洗練された技術を誇るフランスのジュエリーへのオマージュにもなっています。
© THOMAS DESCHAMPS
<3>表と裏、それぞれのデザインにもパリらしさ
表のデザインはオリンピック・パラリンピックともにロゴ以外は共通ですが、裏のデザインはそれぞれに異なります。
オリンピック:
勝利の女神ニケと、第一回近代オリンピック(1896年)が開催されたギリシャのパナシコイコスタジアム、アクロポリスの3つは五輪メダル定番のモチーフ。ここにエッフェル塔の姿が刻まれているのがパリ2024ならではです。
パラリンピック:
エッフェル塔の真下に立って上を見上げたときの眺めがモチーフ。さらに、点字を考案したフランス人、ルイ・ブライユへのオマージュも込めて、「Paris」と「2024」が点字が刻印されています。また、それぞれのメダルの縁には触ってわかるように金メダルなら1本、銀は2本、銅は3本の線が入っています。
<4>メイド・イン・パリ
メダルはセーヌ川のコンティ河岸にある造幣局で製造されます。100年前の1924年に開催されたパリ五輪のメダルも、同じ場所で作られました。
<5>メダルに関する数字いろいろ
メダルの総数:5084個
メダルの直径:85mm
メダルの厚み:9.2mm
エッフェル塔の錬鉄部分の重み:18g
金メダルの重さ:529g
銀メダルの重さ:525g
銅メダルの重さ:455g