パリ・オリンピック&パラリンピック雑記
2024年9月10日(火)
8月28日に開幕したパリパラリンピックが9月8日閉幕し、ついにパリ2024大会のすべての行事が終わりました。まずは、大きなアクシデントもなく無事に終わって本当によかったです。
なんなら大成功に終わったと言っても過言ではないのではないでしょうか。(おそらく日本人的な感覚ではいい加減に見えたり、雑だったりする面もたくさんあったに違いないけれど…)フランスは決して完璧な優等生ではないけれど、やるときはやる国、というのは確かだと思います。
振り返ると本当にいろいろなことを見て感じたひと月あまりでした。こまごましたことは書き始めるととても長くなりそうなので、箇条書きで。個人的な体験&感想ですのであしからず…
● フランス人はほんとに、世界的なイベントだからといって前もって大きく盛り上がったりしない。
● 始まるまで、自分の周りで「オリンピック楽しみだね」という会話を耳にすることはほぼなかった。今年に入ってようやく「そういえば今年だったね」くらいの雰囲気。
● 逆に、オリンピックのせいで日常生活に支障が生じるのでは?と心配していた人のほうが多かった。だから私の周りでは「期間中はパリ脱出」派が多数派。
● オリンピック開会式、だいたいみんな絶賛。
● フランス国営放送の2チャンネル+ユーロスポーツの9つのチャンネルでも放送。朝から晩までオリンピック三昧できてしまう、時差がない大会はキケン…
● 多くのボランティアさんたちがいて誘導してくれるので競技会場の入退場スムーズ。
● 試合の前も、最中も、後も、とにかく会場DJがいろんな形で盛り上げるので雰囲気最高。
● 試合前に必ず登場して会場に愛嬌を振りまくフリージュの可愛さ。期間中にフリージュの人気がどんどん高まった。ゆるキャラ的なものはほとんどない国なので珍しい。
● 会場でかかる音楽はジョニー・アリデイやシャルル・アズナブールの曲、「オーシャンゼリゼ」など、フランス人がうれしい懐メロが多かった。大画面に歌詞が映されて大カラオケ大会になることも。
● 想像以上に地方から来たフランス人の観客が多かった気がする。
● もちろん世界各国からの人もたくさん。メトロや街なかで、たいてい国の名前入りや国のカラーのTシャツ、ユニフォームを着ているので、どこから来たのかすぐわかる。それがなぜか嬉しい。
●特にオリンピック期間中はフランスの他の地方、そして、他の国から応援にかけつけた警察官・軍人を街でたくさん見かけた。仕事とはいえ、パリでのパトロールはなかなかない機会だからか、表情がやわらかい人が多くて、安心感があった。
● 水泳のレオン・マルシャンや卓球のルブラン兄弟をはじめ、フランス注目の選手たちが続々と結果を出し、ますます盛り上がった。
●これまでの他国でのオリンピックで、心に残った競技会場はあったかと考えると思い出せない。エッフェル塔でのビーチバレーやブラインドサッカー、コンコルド広場でのアーバンスポーツ、グラン・パレでのフェンシングやテコンドー、ヴェルサイユでの馬術など、忘れられない美しさの会場がたくさんあったパリ2024はやはり特別。
● チュイルリー公園に設置された聖火台、大人気。郊外にあるスタジアムの高いところではなく、パリのど真ん中の公園の、みんなが眺められる場所に聖火台を置いたのはグッドアイデアだったと思う。
● 会場最寄りのメトロ駅で、試合直後は、乗る前の人数制限で待たされたりすることは多少あったものの、みんなが危惧していたほどの大混雑はほとんどなかった。
● 徒歩&メトロを利用する限り、期間中に交通で不便を感じたことはなかった。ただし、パリ中心部を車で移動していたら面倒だったかもしれない。
● 開会式直前の数日間と当日は確かに、徒歩でも通れない場所が増えたものの、それ以降は競技会場周辺の限られたエリアだけに影響があっただけで、競技会場から遠い大半の地区では、いつものパリの8月とあまり変わらなかった。
● 完全に車が通れなくなったコンコルド広場、自転車競技のため半分が歩行者天国になったオペラ大通りなど、普段は決して見られないパリの風景が見られた。
● オリンピックが盛り上がったためか、オリンピック期間中にパラリンピックのチケット販売がぐんと伸びたらしい。オリンピック期間をバカンス先で過ごしたパリ市民たちが、パラリンピックでリベンジ?したパターンも多かった模様。
● オリンピックよりチャンネル数は減ったものの、パラリンピックも国営放送がテレビと動画でかなりの競技を放送したので、さまざまなパラリンピックの競技を見ることができた。
● フランスでここまでパラリンピック競技や選手が注目されたのはおそらく初めてではないかと…大人はもちろん子供たちにもきっと良い影響になったのでは。これも自国開催のメリットだと思う。
ここからは、生で観戦したパラリンピック競技の様子をまとめてお伝えします!
8月28日:パリ南アリーナ
パリ南アリーナで行われている3つのパラスポーツを1日中観戦できるお得なチケット(ディスカバリー・パス)を持って、いざ、パラリンピック観戦初体験。まずはボッチャの会場へ。ペタンクに似ているのでルールは理解しやすかったです。
ちょうど日本の廣瀬隆喜選手と杉村英孝選手の試合が隣同士のコートで同時に始まってラッキー。両選手とも勝利でした!
オリンピックもそうでしたが、会場で日本の国旗を持っての応援、たくさん見かけました。
続いてパラ卓球のホールへ移動。
ちょうど目の前で舟山真弘選手と八木克勝選手のダブルスでした!でも惜しくも敗退。
最後はゴールボールのホールへ移動。フランスとカナダ(女子)の試合です!
試合前にはもちろんフリージュ登場。記念撮影にひっぱりだこ。
選手の巨大な顔パネルでの応援は、フランス選手団を盛り上げるために考え出されたアイデアだそうですよ。
生まれて初めて見るゴールボール!選手は音を頼りにボールの位置を把握するので、試合中は静かにしなければなりません。それにしても、このスポーツも自分でやってみたらものすごく難しそう…試合は10−0でカナダの圧勝に終わりました。
まだ学校の夏休み中でもあったせいか、平日だというのにパリ南アリーナはとても賑わっていました。
9月1日:ベルシーアリーナ
車いすバスケ(女子)、日本🇯🇵ドイツ🇩🇪を見に来ました!ついに生の競技観戦はこれが最後で名残惜しい…
運良く前から2列目なので、車いすを素早く動かしながらのディフェンスの動きがよく見えます!
日本🇯🇵55ドイツ🇩🇪67。日本敗れましたが点差以上の熱い試合でした!会場の雰囲気もよかった!
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