©2019 Resistance Pictures Limited.
ボーダーシャツにぐにゃりとくたびれたシルクハット、その上に頼りなさげに咲く一輪の花。白く塗られ、独特なメイクがほどこされた道化師ビップの顔・・・「パントマイムの神様」として世界中に知られるマルセル・マルソー。あのマイケル・ジャクソンのムーンウォークも、マルセル・マルソーのその場で走るパントマイムから着想を得たことでも有名ですね。そんなマルソーの若かりし頃の実体験に基づいて作られた映画『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』が2021年8月27日に日本で公開されます。多くの人々を楽しませ、夢と笑いを与え続けた稀代のエンターテイナーだった彼に、こんな知られざる過去があったのかと驚くと同時に、マルソーがパントマイムを通じて全世界の人々に伝えたかったメッセージについて改めて考えさせられるきっかけになる作品です。
〜あらすじ〜
パントマイムは希望の道しるべ
1938年、ドイツ国境近くのフランスの町ストラスブール。チャップリンのようなアーティストとして生きることを夢見るマルセルは、昼間は精肉店で働き、夜は父の反対を押し切ってキャバレーでパントマイムを披露していた。第二次世界大戦が激化するなか、彼は兄のアランといとこのジョルジュ、想いを寄せるエマと共に、ナチに親を殺されたユダヤ人の子供たち123人の世話をする。悲しみと緊張に包まれた子供たちにパントマイムで笑顔を取り戻し、彼らと固い絆を結ぶマルセル。だが、ナチの勢力は日に日に増大し、1942年、遂にドイツ軍がフランス全土を占領する。マルセルは、険しく危険なアルプスの山を越えて、子供たちを安全なスイスへと逃がそうと決意するのだが──。
映画『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』予告編
マルセルを演じるのは、『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞にノミネートされたジェシー・アイゼンバーグ。自身もユダヤ人であり、彼の母親がプロの道化師だったという生い立ちを活かして、繊細さと力強さが同居する、独特な魅力に包まれたマルセル・マルソー像を見事に作り上げました。マルセルが恋心を抱くエマには、『ハリー・ポッター』シリーズのフラー・デラクール役で広くその名を知られ、『テネット』のクールな科学者役も印象深かったクレマンス・ポエジー。彼女の芯のある演技に惹きつけられます。そして、非道で残虐な人物として知られるナチのクラウス・バルビー親衛隊中尉を演じたマティアス・シュヴァイクホファーの名演にも注目です。ちなみに劇中の言語は英語とドイツ語です。
©2019 Resistance Pictures Limited.
映画『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』
公開日:2021年8月27日(金)〜
監督・脚本・制作:ジョナタン・ヤクボウィッツ
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、クレマンス・ポエジー、マティアス・シュヴァイクホファー、フェリックス・モアティ、ゲーザ・ルーリグ、カール・マルコヴィクス、ヴィカ・ケレケシュ、ベラ・ラムジー、エド・ハリス、エドガー・ラミレス
劇場:【東京】TOHOシネマズ シャンテ、kino cinema 立川高島屋 S.C.館 【大阪】大阪ステーションシティシネマほか、全国で順次公開
原題:RESISTANCE/2020年/アメリカ・イギリス・ドイツ/英語・ドイツ語/120分/カラー/スコープ/5.1ch/日本語字幕:高内朝子
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
オフィシャルサイト:http://resistance-movie.jp
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