シャルロット・ゲンズブールの主演作が2作同時公開!

新年最初のフランス映画駄話は、私が愛してやまないシャルロット・ゲンズブールのお話から。今年は、いつにも増してシャルロット主演の映画がどんどん公開される予定で、ファンにとって「2014年はシャルロット・イヤー」と名付けたくなるほど、彼女の色んな姿をおがむことができそうです。



在仏のシャル・ファンのみなさま、まずは1月29日に注目です。この日はなんと彼女主演の2作品が同時に公開されるという「シャルロット・デー」なのです!

1つ目は制作前から色んな意味で物議をかもしていたラース・フォン・トリアー監督の『Nymphomanic : Volume Ⅱ(原題:ニンフォマニアック)』。「色情狂、セックスアディクト」を意味するタイトルずばりの内容で、シャルロット演じるニンフォマニアックの女性ジョーが、誕生から50歳までの人生と性を自ら語るというもの。「これは単なるポルノだ!」という批判があちこちから聞こえていましたが、確かに予告編や特別映像を観ただけでも、色んな俳優さんの全裸姿がたくさん。もろ見えです。トリアー監督独特の、静かな暴力と言いましょうか、目を背けたくなるような空気がびんびんに伝わってきます。『アンチクライスト』『メランコリア』に続いて、シャルロットがトリアーとタッグを組んだこの3作目。ふたりの絆がものすごいことになってそうで、ファンとしては不安と期待が入り交じる複雑な心境です。

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ポスターもかなりきわどいアートワーク。シャルロット以外の出演者バージョンもずらり。こんな姿を街角で見かけたらちょっとどきりとしますよね。

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そして、同日に封切られる2作目は『Jacky au royaume des filles(原題:女性の王国のジャッキー)』。こちらはトリアー作品とは真逆?とも言えるコメディ映画。

とある架空の共和国が舞台で、この国では女性が権力を握り戦争を指揮し、男性はブルカを思わせるような布で全身を隠し、家事に専念しているという逆転世界。主人公のジャッキーは20歳の男の子。彼の夢は、すべての年頃の男の子と同じく、シャルロットが演じる美しい大佐と結婚すること。ある日、大佐の花婿探しのために大々的なパーティーが開催されることに。ジャッキーはチャンスとばかりに花婿候補の一人になろうとしますが、事態は予想外の方向に・・・というあらすじ。

とにかくシャルロットの男前っぷりがかっこいい〜。「男装の麗人」的なコスプレ要素も相まって、新しいシャルロットの魅力が開花する予感。はぁ、楽しみ。このままの衣装でオスカル様もぜひやってほしい。




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● 『Nymphomaniac』予告編→ allocine.frのページで観る。

 

● 『Jacky au royaume des filles』予告編

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そして、3月12日には夫のイヴァン・アタルと共演する『Son épouse』が公開予定。アタル自身が監督した作品では近年共演していますが、他の監督のもとふたりが共演するのは『ラブetc.』以来実に18年ぶり。9月頃には『Trois Coeurs』、年末には『L’Incomprise』、来年には『Every thing will be fine』と、シャルロットをたっぷり堪能できる1年になりそうです。

PHOTO : © Christian Geisnaes / Kate Barry

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