イヴ・サンローランが最初のコレクションをファッションショーで発表してから今年で60周年を迎えることを記念して、「Yves Saint Laurent aux musées(美術館のイヴ・サンローラン)」という回顧展が1月29日から5月15日まで開催されています。
会場はルーヴル美術館、オルセー美術館、ポンピドゥー・センター、パリ市立近代美術館、ピカソ美術館、イヴ・サンローラン美術館、なんと6ヶ所での同時開催。それぞれの美術館がそれぞれの視点でイヴ・サンローランの作品を紹介しています。
今回はポンピドゥー・センターでの展示を取り上げます。ここでは、イヴ・サンローランのデザインした洋服たちが、いかに20世紀芸術と深くリンクしていたかを発見させてくれる展示でした。絵画に直接インスパイアされた作品から、時代を超えて、目には見えない繋がりを感じる作品まで、サンローランの作品と絵画の対比がとても興味深かったです。
アンリ・マティス『ルーマニアのブラウス』1940年
イヴ・サンローラン
アンリ・マティスにインスパイアされたアンサンブル
1981年秋冬コレクション
ピート・モンドリアン『赤、青、白のコンポジション2』1937年
イヴ・サンローラン
ピート・モンドリアンへのオマージュドレス
1965年秋冬コレクション
パブロ・ピカソ『バッハのアリア』1914年
イヴ・サンローラン
ジョルジュ・ブラック「バッハのアリア」へのオマージュケープ
1988年春夏コレクション
マルシャル・レイス『メイド・イン・ジャパン – グランド・オダリスク』1964年
イヴ・サンローラン
コート
1971年春夏コレクション
パブロ・ピカソ『道化師と首飾りをした女』1917年
イヴ・サンローラン
パブロ・ピカソへのオマージュドレス
1979年秋冬コレクション
ゲイリー・ヒューム『月』2009年
イヴ・サンローラン
トム・ウェッセルマンへのオマージュドレス
1966年秋冬コレクション
エテル・アドナン『無題』2010年
イヴ・サンローラン
ポップアートへのオマージュドレス
1966年秋冬コレクション