多くの美術館が休館する曜日、マルシェや蚤の市を楽しめる曜日、デパートや美術館が夜間営業する曜日、混雑を避けてお買い物を楽しめる曜日など、「パリの曜日感覚」をつかめれば、短い日数でも効率的にパリを楽しめます。ここは、パリ旅行の予定を組む前に曜日の予習をするページです。




lundi   ランディ

月曜日:定休日の多い静かなパリ

レストランやパティスリー、サロン・ド・テ、クリエイターの小さなお店など、お休みするところが意外と多い月曜日。午後のみオープンの店もあるので要注意。食事やショッピングは通常通り営業しているデパートや有名ブランド、大型チェーン店を利用するのがベター。オルセー美術館が休館のため、ルーヴル美術館が多少混んでいる可能性もあります。

  • お休みのお店が多め
    レストランやパティスリーなど個人経営のお店は月曜定休や午後のみオープンのお店が多いので注意。
  • デパートに行くべし
    デパートや有名ブランド、チェーン店、ショッピングセンターなどは月曜も通常営業がほとんど。
  • 休館の美術館に注意
    オルセー美術館、ピカソ美術館、装飾芸術美術館など月曜休館の美術館は意外と多いので注意。
    パリの美術館休館日リスト

[夜間オープン]
ジャックマール・アンドレ美術館(企画展開催時のみ20:30まで)

mardi   マルディ

火曜日:美術館めぐりよりショッピングを優先

火曜日はルーヴル美術館をはじめ、オランジュリー美術館、ポンピドゥー・センターと人気の観光スポットがそろって休館しており、開いているオルセー美術館はいつも以上に混雑する可能性があります。この日は美術館鑑賞を避け、教会などのモニュントめぐりやショッピングをメインにプランを組み立てるのが良さそう。平日でお店の混雑も少なめ。

  • 人気美術館の定休日
    ルーヴル美術館、オランジュリー美術館、ポンピドゥー・センターが休館。パリの4大美術館の中で唯一火曜開館しているオルセー美術館も、いつも以上に混雑するかも。
    パリの美術館休館日リスト
  • モニュメントやショッピングをメインに
    美術館はあきらめて、凱旋門やエッフェル塔、教会などのモニュメントめぐりやショッピングをメインにするのがおすすめ。
  • 平日らしい曜日
    パリジャンの1週間の生活で、最も「平日らしい」曜日のひとつ。お店の混雑も比較的少なめなので、人気店に行くならこの曜日です。




mercredi   メルクルディ

水曜日:開いているスポットが多くて便利

週の真ん中、水曜日の午後はパリの学校がお休み。子供連れの家族でにぎわうリュクサンブール公園やチュイルリー公園、サン・マルタン運河沿いで、楽しげな子供たちの笑い声を聞きながら散歩するのがおすすめ。ルーヴル美術館が夜間開館をしているので夜の時間も有効に使えます。

  • めぼしいスポットはすべてオープン
    水曜日は多くの美術館、モニュメント、ブティック、レストランがオープンする便利な日。
    パリの美術館休館日リスト
  • 午後は学校がお休み
    水曜の午後は学校がお休みなので、街を歩く子ども連れの家族がぐっと増えてにぎやか。
  • 年2回のセールの初日
    夏のセール(ソルド)は6月の第4水曜、冬のセールは1月の第2水曜からスタート。ちなみに映画の封切りも必ず水曜から。

[夜間オープン]
ルーヴル美術館(21:45まで)
グラン・パレ美術館(22:00まで)

jeudi   ジュディ

木曜日:夜間オープンをフル活用

なんといっても、パリのデパートが夜間オープンしている木曜日。日中は観光で忙しくショッピングがまったくできない、という人にとって大変うれしいサービスです。早めに夕食を済ませてデパートへ。帰国前日が木曜日なら、この夜におみやげ探しのラストスパートをかけてもいいですね。ボン・マルシェの食品館は21時までオープンなので、フランスみやげをまとめて買うことができ便利。オルセー美術館も夜間開館しています。

  • 夜間オープンが一番多い曜日
    オルセー美術館やポンピドゥー・センターなど夜間オープンの美術館が最も多い曜日。デパートも営業時間が延長されます。特に日の長い春から夏にかけては上手に活用しましょう。
  • 閉店・閉館が少なく予定が組みやすい
    日、月、火曜のように、定休日のお店や閉館する美術館がほとんどないため、優先度の高い予定をこの曜日に組むと安心。

[夜間オープン]
オルセー美術館(21:45まで)
ポンピドゥー・センター(企画展のみ23:00まで)
マルモッタン・モネ美術館(21:00まで)
装飾芸術美術館(21:00まで)
建築・遺産博物館(21:00まで)
ケ・ブランリー美術館(21:00まで)
プランタン(20:45まで)
ボン・マルシェ(20:45まで)




vendredi   ヴァンドルディ

金曜日:週末の解放感が漂う、にぎやかなパリ

週末がやってきた!とパリジャンたちもウキウキする金曜日。早めに帰途に着く会社員や大きな荷物を持って実家に帰る学生で夕方のメトロは混み合うことも。混雑を避けてゆっくり鑑賞をしたい人はルーヴル美術館の夜間開館へ。

  • パリの夜を満喫
    翌日お休みの学生やビジネスマンは、金曜の夜にこぞってバーやレストランに出かけます。いつもより遅くまで人通りがあるので、繁華街ならパリの夜の雰囲気を比較的安心して楽しめます。
  • ディナーの予約はマスト!
    他の曜日よりもレストランディナーを楽しむ人が多くなるかもしれません。お目当てのレストランは早めに予約しましょう。
  • 夜のルーヴルは必見
    金曜日はルーヴル美術館の夜間オープンの日。館内はもちろん、ライトアップされたガラスのピラミッドは、昼間とはひと味違う幻想的な雰囲気です。

[夜間オープン]
プチ・パレ(パリ市立美術館)(21:00まで)
ルーヴル美術館(21:45まで)
イヴ・サン・ローラン美術館(21:00まで)
ラトリエ・デ・リュミエール(22:00まで)
ケ・ブランリー美術館(21:00まで)

samedi   サムディ

土曜日:どこもオープンしているけれど、大混雑に注意

多くのパリジャンがショッピングに繰り出す土曜は、午後から夕方にかけて特にデパート街など中心部のショッピングエリアが週で一番混み合います。できれば観光や散策をメインにした一日にすると気持ちよく過ごせそう。平日のみオープンや土曜はディナーのみのレストランがちらほらあるので要注意。

  • デパートでの買い物は避けるのがベター
    平日、時間のないパリジャンたちが買い物に繰り出す土曜日は、どこも大混雑。特にデパートはいつも以上に混むので、土曜日を避けて平日に行くのが賢明。
  • 混雑を避けて公園でくつろぐ
    他の曜日に買い物ができるなら、混雑を避けて公園めぐりを楽しむのも素敵な過ごし方。天気が良ければ、お惣菜やサンドイッチを買ってピクニックもいいですね。
  • レストランでランチ&ディナーするなら要予約
    どうしても行きたいレストランは曜日に限らず予約しておくのがベターですが、特に土曜日は満席で断られる可能性が高くなるので予約はマスト。また若手シェフのネオ・ビストロ系のお店は土日の週末が定休のところが案外多いので要注意。

[夜間オープン]
ラトリエ・デ・リュミエール(22:00まで)
ケ・ブランリー美術館(21:00まで)

dimanche   ディマンシュ

日曜日:蚤の市やマルシェをめぐってのんびり過ごす

電車の本数が少なくなるのでヴェルサイユ宮殿などの遠出はせずパリ市内観光がベター。多くのお店が閉まるため美術館に行く人が増え、特にルーヴル、オルセー、オランジュリーなどが無料となる毎月第一日曜は混雑するので覚悟して。蚤の市やマルシェがおすすめですが、日曜でもお店が開いている地区もあります。

  • 蚤の市はぜひ日曜日に
    ヴァンヴの蚤の市は土・日、クリニャンクールの蚤の市は土・日・月とオープンしていますが、最も多くの店が出てにぎやかなのが日曜日。早起きして朝いちばんに蚤の市を訪ねましょう。
  • マルシェでお昼ごはんを調達
    パリのほとんどの市場が日曜日に立ちます。食べてみたい惣菜やパン、チーズ、果物をいろいろな屋台で買って公園でピクニックするのも楽しいですね。
  • 日曜でも営業しているお店の多い地区を歩く
    個人経営のブティックはまだまだ日曜定休がほとんど。でも、マレ、シャンゼリゼ、サンジェルマン・デプレ、サン・ルイ島など日曜もオープンしているお店が多い地区もあります。ついに日曜営業が始まったパリのデパートですが、日曜の午前中は比較的空いているので狙い目です。

PARIS 7DAYS
曜日別 パリ案内

行きたい場所、食べたいもの、買いたいものが盛りだくさんなパリの旅。短い滞在日数のあいだで、すべてを希望通りに楽しむための「曜日」を軸にしたスケジュールの組み立てをスムーズにするガイドブックです。巻末には、各曜日ごとの営業・休業スポットが一覧になっているので、お目当ての曜日にどの店がオープンしているかひと目でわかります!

『曜日別パリ案内』
著者:トリコロル・パリ 荻野雅代 桜井道子
定価(本体価格):1,944円(本体 1,800円+税)

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