【続報】映画『アメリ』がブロードウェイ・ミュージカルに!

【8月26日追記】
先日お伝えした、映画『アメリ』のブロードウェイ舞台化のニュース(下記参照)ですが、これについてフランスのラジオ局RTLがジャン=ピエール・ジュネ監督にインタビューを求めたところ、驚きのコメントが返ってきました。



彼の答えを要約すると・・・「ミュージカルもブロードウェイも大嫌いで、ダサいものと考えている。今回の話は心底うんざり(dégouté)しているし、舞台も絶対に観に行かない」とのこと。となると、なぜそんなにも嫌っているブロードウェイに舞台化の権利を譲ったのか、不思議ですよね?監督曰く、『アメリ』の成功から10数年、心臓疾患の手術のためのメセナ活動に協力しており、少しでもお金を作ってさらに多くの子供たちを助けたい、との気持ちから、この話を引き受けることにしたそうです。一人の子供を救うために1万ユーロが必要で、純粋に心臓を患う子供たちを救うための金策が目的とのことですが、オリジナル作品の監督にここまで悪く言われてしまうと、これからミュージカルを作ろうとするスタッフたちも気落ちしてしまいそうですよね。フェイスブックで「舞台化の報告ができてうれしい!」と喜んでいた作曲家がちょっと気の毒に思えてきました。いずれせよ、どんな仕上がりになるのか気になります・・・

RTLのサイトでジュネ監督のインタビューが聴けます。(RTLのロゴが表示されている動画。最初にCMがあります)

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2001年に封切られ、フランスのみならず世界中で空前の大ヒットを記録したジャン=ピエール・ジュネ監督の映画『アメリ』。主演を務めたオドレイ・トトゥもフランスを代表する女優として一躍スターダムに駆け上がりましたね。今も根強い人気を誇るこの映画が、12年の歳月を経て、ブロードウェイ・ミュージカルとして生まれ変わります。舞台化プロジェクトに携わる作曲家のDan Messeが、自身のグループHemのフェイスブックで「舞台化の報告ができてうれしい!」と喜びの発表をしました。今のところ、詳しいキャストなどの情報は明らかにされていません。
パリ・モンマルトルを舞台に、CGを駆使しつつも、ちょっと毒のある「パリらしい」世界観を創造した映画『アメリ』。これがアメリカで、ミュージカルとしてどのように味付けされるのか、今から楽しみです。

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