第42回セザール賞の授賞式は2月24日!

フランスで最も権威ある映画賞、セザール賞の授賞式が今年もパリのシャトレ劇場で2月24日(金)に開催されます。が、今年は2月に入ってもプレジデントが決まっていないという異例の事態になっています。

もともとは、パリ生まれのポーランド人で、長くフランスに暮らす世界的な映画監督、ロマン・ポランスキー(83歳)がプレジデントを務めると発表されていましたが、その後、30年前のアメリカでの性的暴行疑惑のため、フェミニスト団体その他から「プレジデントとしてふさわしくない」との抗議の声が挙がりました。セザール賞の運営側は、ポランスキーの映画界への世界的な貢献を根拠に、支持を続けていましたが、最終的に、監督自らプレジデントを辞退すると発表しました。他の候補にプレジデントが任されるのか、それとも、ポランスキーへの敬意から今年はプレジデント不在で開催されるのか、依然はっきりしていません。




映画における功績を讃えるセザール名誉賞、今年の受賞者はジョージ・クルーニー。双子を妊娠中という噂のアマル夫人を伴って現れるのかどうかも話題になっています。

さらに、ジャン=ポール・ベルモンド(83歳)の輝かしいキャリアへのオマージュも予定されており、ご本人も出席する予定。フランスで長く愛される名優の登場は、感動的な瞬間になりそうです。

気になるノミネートは、フランス語作品であるにも関わらず、先日アメリカでゴールデン・グローブ・ドラマ部門主演女優賞をイザベル・ユペールが、そして作品自体も外国語映画賞を獲得したポール・ヴァーホーヴェン監督『ELLE』、そして、すっかりベテランの域に達してきたフランソワ・オゾン監督の『Frantz』が2大有力候補となっています。

⚫︎ 優秀作品賞 ⚫︎
『DIVINES』ウーダ・ベニャミナ監督
『ELLE』ポール・ヴァーホーヴェン監督
『FRANTZ』フランソワ・オゾン監督
『LES INNOCENTES』アンヌ・フォンテーヌ監督
『MA LOUTE』ブリュノ・デュモン監督
『MAL DES PIERRES』ニコル・ガルシア監督
『VICTORIA』ジュスティーヌ・トリエ監督

⚫︎ 優秀女優賞 ⚫︎
ジュディット・シュムラ 『UNE VIE』
マリオン・コティヤール 『MAL DES PIERRES』
ヴィルジニ・エフィラ 『VICTORIA』
マリナ・フォイス 『IRREPROCHABLE』
イザベル・ユペール 『ELLE』
サイズ・バベット・クヌッセン 『LA FILLE DE BREST』
ソーコ 『LA DANSEUSE』

⚫︎ 優秀男優賞 ⚫︎
フランソワ・クリュゼ 『MEDECIN DE CAMPAGNE』
ピエール・ドゥラドンシャン 『LE FILS DE JEAN』
ニコラ・ドゥヴォシェル 『JE NE SUIS PAS UN SALAUD』
ファブリス・ルキーニ 『MA LOUTE』
ピエール・ニネ 『FRANTZ』
オマール・シー 『CHOCOLAT』
ギャスパー・ウリエル 『LA DANSEUSE』




⚫︎ 優秀助演女優賞 ⚫︎
ナタリー・バイ 『JUSTE LA FIN DU MONDE』
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ 『MA LOUTE』
アンヌ・コンシニ 『ELLE』
デボラ・ルクムエナ 『DIVINES』
メラニー・ティエリー 『LA DANSEUSE』

⚫︎ 優秀助演男優賞 ⚫︎
ガブリエル・アルカン 『LE FILS DE JEAN』
ヴァンサン・カッセル 『JUSTE LA FIN DU MONDE』
ヴァンサン・ラコスト 『VICTORIA』
ローラン・ラフィット 『ELLE』
メルヴィル・プポー 『VICTORIA』
ジェームス・ティエレ 『CHOCOLAT』

⚫︎ 優秀外国映画賞 ⚫︎
『アクエリアス』クレーベル・メンドンサ・フィリョ監督
『エリザのために』クリスティアン・ムンジウ監督 ★日本公開情報
『午後8時の訪問者』ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督 ★日本公開情報
『たかが世界の終わり』グザヴィエ・ドラン監督 ★日本公開情報
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』ケネス・ロナーガン監督 ★日本公開情報
『わたしは、ダニエル・ブレイク』ケン・ローチ監督 ★日本公開情報
『トニ・エルトマン』マーレン・アーデ監督

ほかにもドキュメンタリー映画賞、アニメーション映画賞、音楽、撮影、脚本など様々な授賞作のリストは、公式サイトをチェック

セザール賞オフィシャルサイト

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