〈映画〉『すべてうまくいきますように』2023年2月3日公開

© 2020 MANDARIN PRODUCTION – FOZ – France 2 CINEMA – PLAYTIME PRODUCTION – SCOPE PICTURES

誰にでも訪れる家族との別れ──
それが安楽死だとしたら?

カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、話題を集めた映画『すべてうまくいきますように』が2023年2月3日から日本で公開されます。監督は、新作を発表するたびに異なるテーマで観る者を圧倒し、恐るべき才能と讃えられるフランソワ・オゾン。『まぼろし』や『8人の女たち』、ベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』など数々の名作を世に送り出してきた監督ですが、この『すべてうまくいきますように』では、すべての人にいつか必ず訪れる死をテーマとしながらも、ユーモアを忘れない会話劇とスタイリッシュな映像で、家族の愛とは何か、人生とは何かを軽やかに問いかける、涙と笑いにあふれた感動作に仕上がっています。




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〜あらすじ〜
小説家のエマニュエル(ソフィー・マルソー)は、84歳の父アンドレ(アンドレ・デュソリエ)が倒れたという報せを受け、妹のパスカル(ジェラルディーヌ・ペラス)と共に病院へと駆けつける。診断の結果は脳卒中で、命に危険はなかったが身体に麻痺が残り、そのまま入院。さらにはMRI検査で脳梗塞が確認され、回復が見られないため転院することになった。芸術や美食を楽しみ、ユーモアと好奇心にあふれ、何より生きることを愛していた父は、身体の自由がきかなくなったという現実が受け入れられず、人生を終わらせるのを手伝ってほしいと娘のエマニュエルに頼み込む。尊厳死を望む父からの願いに激しく動揺するエマニュアルだったが、妹のパスカルと共に、彼の最後の願いをなんとか叶えようと奔走していく・・・。

映画『すべてうまくいきますように』予告編

\トリコロル・パリのおすすめポイント/
♡『ラ・ブーム』のデビューから40年ずっと、フランス映画界の第一線を走り続けるソフィー・マルソーの今の姿を堪能できる。
♡ どこまで行っても身勝手で、しまいには自ら死を望む父に戸惑いながらも、真摯にその気持ちに応えようと奔走するソフィーのまっすぐな演技!自分事としても実感させてくれる彼女の存在感。
♡ アンドレ・デュソリエだと全くわからなかった見事なメイクと演技にただただ驚かされる!
♡ シリアスでタブーとも言えるテーマを、淡々とドライに進めていくフランスならではのセリフと話運びに、オゾン監督の手腕が光る。
♡ フランスのC’est la vie(それが人生)精神が感じられ、見終えてしばらく経った後も、ふと思い出し、静かに反芻したくなる後味。
♡ フランス語を学んでいる人は、原題「Tout s’est bien passé」と邦題「すべてうまくいきますように」の違いを調べてみると面白い。

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監督/脚本
フランソワ・オゾン
1967年、パリ生まれ。1993年に国立の映画学校を卒業。長編映画デビュー作『ホームドラマ』(98)で注目され、『焼け石に水』(00)でベルリン国際映画祭テディ賞を受賞。以降、ベルリン、カンヌ、ヴェネチアの世界三大映画祭の常連となる。『まぼろし』(01)、『8人の女たち』(02)、『危険なプロット』(12)、『婚約者の友人』(16)でセザール賞監督賞、『しあわせの雨傘』(10)で同賞脚色賞にノミネートされる。『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』(19)が絶賛され、ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞。さらに、リュミエール賞で最多5部門、セザール賞で7部門8ノミネートされ、フランス映画界の名匠として世界からも認められる。
その他の主な作品は、『海をみる』(97)、『クリミナル・ラヴァーズ』(99)、『スイミング・プール』(03)、『ふたりの5つの分かれ路』(04)、『ぼくを葬る』(05)、『エンジェル』(07)、『Ricky リッキー』(09)、『ムースの隠遁』(09)、『17歳』(13)、『彼は秘密の女ともだち』(14)、『2重螺旋の恋人』(17)、『Summer of 85』(20)など。

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キャスト
ソフィー・マルソー〈エマニュエル役〉
1966年、フランス、パリ生まれ。13歳の時にオーディションで700人の中から選ばれ主演を務めた映画デビュー作『ラ・ブーム』(80)の世界的大ヒットでスーパーアイドルとなり。続編『ラ・ブーム2』(82)でセザール賞有望若手女優賞を受賞する。その後、『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』(99)などのハリウッド超大作にも出演、今ではフランスの国民的俳優として敬愛されている。主な出演作は、『フォート・サガン』(84)、『狂気の愛』(85)、『ブレイブハート』(95)、『愛のめぐりあい』(95)、『アンナ・カレーニナ』(97)、『ルーヴルの怪人』(01)など。本作でリュミエール賞にノミネートされる。監督業にも進出し、『ソフィー・マルソーの過去から来た女』(07)など5作を監督している。2003年に芸術文化勲章受章。

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映画『すべてうまくいきますように』

公開日:2023年2月3日(金)〜
劇場: ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ他、全国順次ロードショー
監督・脚本:フランソワ・オゾン
出演:ソフィー・マルソー アンドレ・デュソリエ ジェラルディーヌ・ペラス シャーロット・ランプリング ハンナ・シグラ エリック・カラヴァカ グレゴリー・ガドゥボワ
原題:Tout s’est bien passé
配給:キノフィルムズ
提供:木下グループ
オフィシャルサイト:https://ewf-movie.jp
2021│フランス・ベルギー│フランス語・ドイツ語・英語│113分│カラー│アメリカンビスタ│5.1ch│字幕翻訳:松浦美奈
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