モン・サン・ミッシェルを「孤島に戻す」計画、第一段階がスタート

ユネスコ世界遺産にも登録されているご存知モン・サン・ミッシェル。もともとはサン・マロ湾に浮かぶ島で、古来から引き潮のときは陸とつながり、満ち潮になると孤立した島になるのが特徴でした。19世紀に陸と島を結ぶ道路が建設されてアクセスが便利になった反面、道路が潮流をせき止めて砂を堆積させ、満潮でも完全に孤立した姿を見ることができなくなっていました。



そこで、フランスだけでなく世界の貴重な名所であるモン・サン・ミッシェルを、本来の姿に戻そうという一大国家プロジェクトが数年前からスタート。4月28日(土)からついに、これまで島の入口にあった駐車場が利用不可となります。マイカーや観光バスは、2.5kmほど離れた陸側に新たに作られた駐車場に停め、そこからシャトルバス(バス以外に馬車も導入予定)に乗って(または徒歩で)島までアクセスします。
今後、潮をせき止めている道路は徐々に取り壊され、2014年には陸と島を結ぶ橋が新たに開通予定。年間たった数日とはいえ、完全に海に囲まれた孤島となるモン・サン・ミッシェルの姿がついに復活することとなります。
ビジターにとっては今までよりもアクセスが多少不便になってしまいますが、それもこの美しい遺産を守るため、と思えばガマンできるというものですね。

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