ピナコテーク・ドゥ・パリが財政難のため閉館。

マドレーヌ寺院の建つマドレーヌ広場の一角に、2007年にオープンした美術館「ピナコテーク・ドゥ・パリ Pinacothèque de Paris」が、今年2月15日に閉館となりました。フィガロ紙が伝えるところによると、ここ2年で来館者が20〜25%減少し、昨年のパリのテロ事件以降、旅行者の減少に伴いさらに入場者数が減ったことが大きな痛手になったようです。2015年11月には再建型破産手続を受け、先日9年の歴史にピリオドを打ちました。



マルク・レステリーニ館長曰く、常設展の絵画はシンガポールのピナコーテクや、また新たに開館する予定のパリのピナコテークに保管されるとのこと。長い歴史のある美術館の多いパリで、新しい美術館としてムンク、ヴァラドンとユトリロ、モディリアーニやクリムトなど、個性豊かで意欲的な展示が多かっただけに、今回の閉館は残念です。またいつか、パリでピナコテークが復活する日を願っています。

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