世界初の板チョコならぬ「板コーヒー」誕生

Photo © Thierry Béguin

厳選された産地の最高級カカオ豆選びからチョコレートを作るまでの全工程を自ら行う、フランスでも珍しいショコラティエのひとつ、Pralus(プラリュ)。カカオ豆の産地別の味比べを楽しめる「南国のピラミッド」や、ピンク色のプラリネたっぷりのブリオッシュ「プラリュリーヌ」も大人気のこのメゾンが、世界初の「板コーヒー」を開発して話題になっています。




一見、普通の板チョコに見える「tablette de café 板コーヒー」ですが、カカオ豆の代わりにコーヒー豆を使って作ったもの。「コーヒー味のチョコレート」ではなく、「コーヒー豆で作った、チョコレートに似た新しい食べ物」なのです。

もともとは著名なグルメジャーナリストのヴァンサン・フェルニオがずっと温めていたアイデアで、いくつかのチョコレートメーカーに打診したものの断られ、友人でもあるフランソワ・プラリュが手を挙げました。

苦味があまり強くなく、少しだけ酸味のあるブラジル産アラビカ種のコーヒー豆を選び、カカオバターと砂糖を加えます。カカオ豆からチョコレートを作ることでは第一人者であるプラリュさんも、さすがにコーヒー豆から新たに作るのには何度も試行錯誤を繰り返したそう。ようやく納得のいくものができあがり、今年1月末に試作品の板カフェを50個店舗で販売したところあっという間に完売。本格的に販売を始めた2月1日から、3週間でおよそ4000個が売れたほどの人気となりました。

種類は、Carré de Café noir (ブラック)と Carré de Café au lait(ミルク)の2種類。50gで4.40€です。新しくて珍しいパリ土産のアイデアにぜひ!




プラリュの店舗
●4区
35 rue Rambuteau 75004

●6区
1 Rue de l’Ancienne Comédie 75006

●7区
44 rue Cler 75007

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