数年前からパリは日本酒ブーム。そんななか、ついにパリ郊外で100%フランス産の原料を使った日本酒が誕生!
もともと経営戦略コンサルタントだった稲川琢磨さんが、日本酒を世界に広めることを目指して仲間と2016年に創業、革新的な酒造りを続けているベンチャー企業「WAKAZE(ワカゼ)」。30種類を超える「クラフト日本酒」を生み出す東京・三軒茶屋の醸造所に続き、2019年11月、なんとパリ郊外に醸造所「KURA GRAND PARIS」をオープン。今年ついにその日本酒が完成し、パリのさまざまなレストランで味わうことができるようになりました!
© wakaze sake
パリの醸造所「KURA GRAND PARIS」があるのは、パリの南郊外フレンヌ市。もとは倉庫だったという450㎡のスペースは、「洗米・蒸米」「酒母作り」「麹作り」「圧搾」「熟成・貯蔵」など酒造りのステップごとに分けられています。
© wakaze sake
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その土地の特色を生かした酒造りのため、原材料はすべてフランス産。米は南仏カマルグ地方で栽培されるジャポニカ米、水はミネラル豊富な硬水を使用しています。また、ワインの樽を利用して酒を熟成する製法やワイン酵母を使用した醸造に挑戦したり、発酵の過程でハーブやスパイス、柑橘を加えたりと、いわゆる伝統的な日本酒とは一線を画した新しい「SAKE」です。
ネーミングも面白い3つの「SAKE」はこちら↓
Wakaze Pur :
“C’est la vie !”
「それが人生だ!」
ロベール・ドアノーの代表的な写真「パリ市庁舎前のキス」をイメージ。白麹・黄麹・ワイン酵母を使った三段仕込みの純米酒。
Wakaze Botanique :
“Qui rit guérit”
「笑えば治る」
暖かく太陽が降り注ぐ南仏をイメージ。白麹・黄麹・ワイン酵母を使い、発酵過程で南仏マントン産のレモン、プロヴァンスのヴェルヴェーヌ(バーベナ)を加えた三段仕込みの純米酒。
Wakaze Fût de vin :
“La nuit porte conseil”
「夜は助言をもたらす
(一晩寝て考えよう)」
ウィスキーと同じようにゆったりと味わいたい、ブルゴーニュの上質な赤ワインの樽で1ヶ月熟成させた純米酒。
フランスのワインショップには日本のウィスキーが当然のように並んでいる今、日本酒もますますその存在が注目されています!フランスで作られているからこその、昔ながらのイメージや固定観念にとらわれない新しい日本酒が、これからいかにフランスの食卓に浸透していくのか、とても楽しみです。
WAKAZE
フランスのサイト→www.wakaze-sake.com
日本のサイト→www.wakaze.jp
パリ郊外醸造所の住所:9 rue de la Bergerie 94260 Fresnes
★ただし一般の方の見学は受け付けていないので注意。
パリ市内にある以下のリストのレストラン・店舗でWAKAZEを見つけてくださいね。