日本の美を体験できる「Biën;」がパリ6区にオープン

日本の「美・衣・食・住」をコンセプトに、日本の美を体験できるショールーム/ストア「Biën;」(ビエン;)が11月4日、パリ6区のオデオン地区にオープンしました!手がけるのは日本のデザイン・ビューティ・ライフスタイルを専門とするパリのコンサルティング会社Dessigns(デッシーニュ)で、トリコロル・パリ読者の皆さんにはおなじみの、ボン・マルシェに常設コーナーを持つ「Bijo;」も運営しています。

今回新しく誕生したショールーム/ストアは日本の美に特化した空間で、パリの中では稀有な存在。「Biën;」は、Bi=美(beauty)、ën;=縁(link)、円(circle)、苑(space)を意味し、「様々な美と出会いや美のご縁が生まれますように」という願いを込めて名付けられました。まだオープンして間もないですが、心と体の美しさに対して感度の高いパリジェンヌにとって、欠かせないアドレスになるでしょう。

コンセプトは日本の「美・衣・食・住」。

衣=服ではBiën;の創業者でデザイナーの星野貞治さんが定期的なオーダーメイド服の受注会を行うほか、日本初の大麻布プロジェクト「Majotae」や京都西陣の細尾、有松絞りの「Suzusan」、今治タオルなど日本ならではの繊維に特化した衣服が揃います。

食=インナー美容&フードでは、「美食同源」というテーマを持ち、Bijo;が独自に開発したオーガニックの日本茶ブレンド、コラーゲン美容ドリンク、ENティーを始め、美容と健康を意識したおいしいお菓子等も展開される予定。

ショールーム/ストアの場所は、オデオン座(Theatre Odéon)の目の前に位置する1750年に建てられた歴史的建造物の一角。かつてバルザックの哲学研究書の中に記載された有名なカフェがあった場所でもあります。高さ4mもある天井は自然光の差す気持ちの良い吹き抜けの空間。陰陽をテーマにした店内には、左側に暗いオークの什器を中心にライフスタイルプロダクトや作家の作品を置く「陰」のスペース。右側は白とナチュラルな木を基調にした明るい空間で、美容とウェルネスのプロダクトが並ぶ「陽」のスペースがあります。

中央には坂本龍一さん主宰の「More Trees」協力のもと、日本から取り寄せた東白川村産の美しい檜のカウンターを構え、日本茶を味わいながらプロダクトのカウンセリングを受けられるスペースとなっています。多目的スペースのメザニン(中二階)は、セルフマッサージのセミナーやFUROSHIKIの講座、施術スペースとして使われる予定だそう。これから、どんな風に日本の美がフランスで広がっていくのか楽しみです。

Biën; 共同創業者
Bijo; 創業者
須山佳子さん

日本の美意識、美の概念、美的表現について考察し実験する場が「Biën;」です。繊細で静か、たおやかな佇まい、一切の無駄を排したシンプルの極み、精巧で卓越した美しいプロダクト。あまり多くを語らない日本の作家や職人、ブランドのファウンダーや生産者の声を代弁し、物作りへの想い、その背景、こだわりを伝え、私達が本物だと信じるものだけを紹介して行きます。日本の物作りをする人たちにとって、Biën;の存在がいつか希望の場所となりますように。


Biën; 共同創業者
クリエイティブディレクター
星野貞治さん

私達の考える美とは 衣食住 生活の中にあり 持つ喜びよりも使うことのなかに喜びがある。人間の手による創意工夫、絶え間ない研鑽によって生み出された「用の美」の結晶。それは文明の進化の過程でもある。その長い過程の中で今同じ時代に生きている人たちにその美しさを伝えていきたい。

Biën; ビエン;

住所:10 Rue Casimir Delavigne 75006
営業:木〜土(通常営業) 12:00〜19:00、月〜水(予約制)12:00〜18:30
*予約は電話またはメールで:0171322616/info@bien.paris
HP:https://bien.paris
Instagram:@bien_paris

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