お伝えしていたとおり、1月11日(日)の15時からパリ東部で「Marche Républicaine 共和国の行進」が行われました。スタート地点のレピュブリック広場にはお昼ごろから人が集まり始め、開始予定の15時ごろにはメトロの2つ手前の駅あたりまで人があふれるほど。レピュブリック駅に向かうメトロはどの路線も大混雑で、乗り換えにも行列ができるほどでした。それもそのはず、今日はパリだけで130〜150万人が集まり、同時に行われた地方都市の行進も合わせるとフランス全国で400万人近い人が集まった、まさにフランス史上最大のデモとなりました。人々の顔ぶれはお年寄りから赤ちゃんまで本当に幅広く、ときおり自然に拍手をしたり、国歌を歌ったりするほかは、静かに粛々と進行。これだけの人出がありながら、目立った事故や事件が一切なかったというのは驚きです。テロに抗議し、表現の自由を守りたいという意思表示のためにこれだけ多くの人が街に出るとは、本当に想像をはるかに超えた、フランス国民の底力を見ることのできた一日でした。
シャルリー・エブドが襲撃された7日から、この「共和国の行進」が行われた今日までは、フランスにとって本当に激動の5日間でした。フランスが抱えている社会の問題やリスクはまだ解決されたわけではありませんが、パリ、そしてフランスに住むすべての人が、明日からまたできるかぎり、いつもどおりの市民生活を続けていくことでしょう。そしてトリコロル・パリも、これからまたいつもどおり、フランスとパリの情報をお伝えしていきたいと思います。
パリ市の電光掲示板:
私は警察官。
私はユダヤ教。
私はイスラム教。
私はキリスト教。
私は無宗教。
私はフランス人。
私は世界の市民。
私はシャルリー。