House of 3 Brothers

サン・マルタン運河から歩くこと数分、レピュブリック広場からもほど近いランクリー通りに、2014年末にオープンしたパティスリーのお店「House of 3 Brothers」。黒いファサードに金色の文字がシックな印象の外観に魅かれて中に入ると、そこには見るからにおいしそうなホールケーキがたくさん並んでいます。



このお店のオーナー・パティシエであるミルコさんは、ドイツのザール出身。モード業界で20年もの間活躍していた彼ですが、幼い頃から抱いていたパティスリーへの情熱を忘れることができず、一念発起してパティシエの資格を取得し、念願のケーキ屋さんをオープンしました。今は、モードとパティスリー、二足のわらじで日々頑張っています。

ミルコさんをパティスリーの道へと誘ったのは、幼い頃においしいケーキを焼いてくれたおばあちゃん。兄弟と一緒になって、おばあちゃんにケーキ作りを教わり、すっかりケーキが大好きな少年になっていました。このお店で提案しているケーキは、そんなおばあちゃんの味をもとに、ちょっとモダンで軽やかにアレンジしたドイツの昔ながらのパティスリー。店名の「3兄弟の家」はミルコさんと兄弟の少年時代に思いを馳せて付けられました。

ずらりと並ぶ手作りケーキの中でも、フロマージュ・ブランを使ったチーズケーキ(4€)は大人気で、バニラ味のプレーン、ケシの実&レモン味、りんごのクランブル味などフレーバーもさまざま。今フランスでは、クリームチーズを使ったどっしりとしたアメリカンスタイルのチーズケーキが流行していますが、ミルコさんの作るチーズケーキは見た目とは裏腹に口当たりが軽やかで、ふんわりとした口どけ。私がいただいたケシの実&レモン味は、プチプチとしたケシの実の感触と爽やかなレモンの風味が今までに体験したことのない味わいでした。フランス風のフロマージュ・ブランを使ったチーズケーキともまた一味違うので、フランス風と比べて味見するのも楽しいですよ。

他にも、ローストしたヘーゼルナッツのガトー・ショコラ「Katzi chocolat-noisettes」(4€)やパン・デピス(3切れ 4€)、アーモンドのお菓子「Rochers aux amandes」(3個 2.50€)など、珍しいドイツ菓子が揃います。塩味タルトはランチタイムにおすすめ。

テイクアウトするお客さんが多いですが、奥にはカウンター席が3つあり、ローマ産のおいしいコーヒー豆を使ったエスプレッソとともにケーキを楽しむことができます。今まで食べたことがないのに、どこか懐かしい気持ちになれる、ミルコさんの手作りケーキを味わってください。





INFORMATION

- ハウス・オブ・スリー・ブラザーズ

住所パリの地区マップ
25 rue de Lancry 75010 (地区: )
TEL
01 80 06 14 11
最寄り駅メトロ路線図
Jacques Bonsergent 5番線 徒歩1分
営業日
火〜金 11:30-14:30/15:30-19:00、土 11:00-19:00、日 12:00-16:00
定休日

カード
現金のみ
http://www.houseofthreebrothers.com
他店舗

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