フランス、第一次世界大戦の爪痕

11月11日は第一次世界大戦の休戦日で、フランスでは祝日です。過去のどんな戦争も、国によって記憶や印象、思い入れが違うものですが、フランスでは、主戦場の1つとなり、140万人もの戦死者と大きな物的被害を被った第一次世界大戦こそが「la Grande Guerre(大戦)」で、今も語り継がれています。




戦場となったフランスの北部や東部には、戦死者の墓地、記念館はもちろん、独仏両軍が激しい闘いを繰り広げた塹壕跡も残され、当時の様子を偲ぶことができます。ロレーヌ地方には最大の激戦地と言われるVerdun(ヴェルダン)の記念館がありますが、アルザス地方、コルマールの南西40kmの場所にあるLe Viel Armand(ル・ヴィエイユ・アルマン)もその1つです。

ル・ヴィエイユ・アルマンと呼ばれるエリアには、高さ956mのHartmannswillerkopf山があり、1915年に激しい戦闘の舞台となりました。戦後、1921年にはすでに歴史遺産として保存されることが決まり、第一次大戦開始から100周年の2014年には当時のフランス大統領フランソワ・オランドと、ドイツ大統領ヨアヒム・ガウク出席のもと、フランス・ドイツ両国のプロジェクトとして記念館の建設が始まり、2017年に完成しました。

ル・ヴィエイユ・アルマンでは、この記念館で歴史を学んだり、記念モニュメント、国立墓地を見学したり、山の中の塹壕跡を歩いたりすることができます。

Monument national Hartmannswillerkopf
Site du Vieil Armand
68700 Wattwiller

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