すべての通り(道)や広場に何らかの名前がついているので、スマホがなかった時代から、住所と地図さえあれば目的地にたどりつけるのがフランスの良いところですよね。
通りの名前にはもちろん、さまざまな種類がありますが、なかでも多いのはやはり、歴史上の人物の名前でしょう。このたび、フランス全国でどのような人の名前が多く使われているのかというランキングが発表されました。
ダントツの1位はシャルル・ド・ゴール。パリの凱旋門のある広場をはじめ、全国で3900もの通り、広場、河岸の名前となっています。フランスがナチスドイツに占領されていた時代にはレジスタンス運動を支え、戦後は大統領として、現在まで続く第5共和政を開始した、フランスの現代史を語るうえで欠かせない人物です。
2000以上の通りに名前が使われているのが、次の4人。
ルイ・パスツール:低温殺菌法やワクチンの予防接種という方法などを開発した化学者・細菌学者。
ヴィクトル・ユーゴー:『レ・ミゼラブル』などの名作を生んだ文豪。
ジャン・ジョレス:フランス社会党の創設者で「フランス社会主義の父」。
ジャン・ムーラン:レジスタンス運動の指導者の一人で、ナチスドイツにより処刑された。
カテゴリー別では「文学者」が70人で一番多く、続いて「政治家」が38人、「科学者」が22人。ほかには「音楽家」「軍人やレジスタンス活動家」「画家」が続きます。ちなみに「音楽家」の1位はジョルジュ・ブラッサンス、「画家」の1位はセザンヌだそうです。
通り名が人名の場合、プレートには名前だけでなく、生没年と職業も表示されています。たいてい簡単な単語が使われているので、聞き覚えのない名前でも、ちょっと足を止めて「この人は化学者だったんだな」「詩人か〜」など、思いを馳せてみるのも楽しいかもしれません。
一か月後にパリに行きます。通りをそんな気持ちで見てみるのも楽しみの一つですね✨
本当ですね!6月のパリは良い季節です。楽しんでくださいね〜!