11月1日のToussaint(トゥーサン 諸聖人の祝日)の頃になると、フランスの学校は2週間の秋休みに入ります。私もそのバカンスを利用して、ナントから義母の暮らすル・マンにやってきました。24時間耐久レースで有名なル・マンは、パリからTGVで1時間足らずのところに位置する街。
街の中心部にあるジャコバン広場から眺めるサン・ジュリアン大聖堂は、いつ来ても圧倒される力強い美しさ。数世紀にもわたって建築された大聖堂は、とにかく素晴らしいのです!そして、Vieux Mans(ヴュー・マン)と呼ばれる旧市街は、歩くだけでその当時にタイムスリップしたような気分に。数多くの時代物のフランス映画の撮影に使われる場所としても有名です。
そして、今回のル・マン旅行の大きな目的のひとつだったのが、日本人パティシエがオープンしたサロン・ド・テ「TAKAYANAGI」に行くこと!!約1年の念願かなって、今日ついに行くことが出来ました。
場所はにぎやかなRue des Minimesから1本入ったrue du Tertreの12番地。白と黒のファサードに漢字で「高柳」の文字が。中に入ると日本人オーナーの方が出迎えてくれました。真っ白な空間に白木のテーブルが並ぶ、まさにZENな店内。ショーケースにずらりと並んだきれいなパティスリーを眺めながら、悩みに悩んだ末に、最後にひとつ残っていた栗のショートケーキ「Châtaignier」を選びました。秋冬だけ登場するケーキだそうです。
ふわふわのジェノワーズに、栗の生クリームと砕いた日本のサツマイモが層になって、モンブランを思わせるペーストと一緒に味わうと、もう最高・・・あぁ、来て良かった♡ 一緒に行った息子はマンゴーのケーキ「Crème de mangue」を、お友達は抹茶ムース「Mousse au thé matcha」をオーダーしました。
マンゴのクリームとココナッツミルクのジュレ、それにピペットでさらにソースをプラスできるパティスリーで、軽めでぺろりと食べられます。
抹茶のムースはショコラのビスキュイに抹茶のムース、ホワイトチョコのクリームが重なった贅沢なお味。どちらのケーキも味見させてもらいましたがと〜っても繊細、なのに気取っていないおいしさが気に入りました。義母が頼んだ洋梨とキャラメルのケーキ「Poiramel au thé Hoji」もちょっとお裾分けしてもらったのですが、うっかり写真を撮るのを忘れてしまいました・・・キャラメルがなんと、ほうじ茶ベースという面白い味わい。こちらのサイトで各パティスリーの写真をご覧いただけます→http://www.takayanagi.fr/gâteaux-individuels
お値段はほとんどのケーキが4€台。14時からのティータイムセットは好きなケーキと飲み物を選べて6€。ランチタイムにはカツ丼や天丼、唐揚げ、和風パスタといった和食ランチを出しているとのことで、これまた来てみたい!
帰りに、おみやげ用に手作りのサブレを2種類買いました。これから食べるのが楽しみ。また今度紹介しますね!
パリではあまり珍しくなくなった日本のお菓子やケーキですが、地方に暮らしていると、とっても貴重。いつかナントにもこんなおいしいケーキを味わえるサロン・ド・テが誕生しないかな・・・と切に思いました。
TAKAYANAGI 高柳
12 rue du Tertre
72000 Le Mans
Tel:09 52 45 07 47
火〜金 12:00〜19:00
土 10:00〜19:00
→ オフィシャルサイト