週末にのんびり聴きたいフレンチ・ミュージックをトリコロル・パリがご案内。
楽しみにしていたクリスマスもあっという間に終わってしまいましたが、みなさんは素敵なひとときを過ごされましたか?この季節になると、クリスマスを舞台にした映画をふと思い出します。今日ご紹介する2作品は音楽が主役の映画だけにテーマ曲があたまをぐるぐる駆け巡ります・・・。
〈 シェルブールの雨傘 Les Parapluies de Cherbourg 〉
監督:ジャック・ドゥミ、音楽:ミシェル・ルグラン 1964
全編、出演者が歌い続ける完全なミュージカル映画。その年のカンヌ映画祭でグランプリを受賞した名作です。主役のジュヌヴィエーヴを演じるカトリーヌ・ドヌーヴの美しさといったら、この世のものとは思えない!という表現がぴったりの神々しさ。戦争によって引き裂かれる若い二人の悲恋の物語を、名匠ミシェル・ルグランの切ないメロディが彩ります。ラストシーンのガソリンスタンドで、キラキラ輝くクリスマスツリーが涙を誘います。
[divider] [/divider]〈 8人の女たち 8 Femmes 〉監督:フランソワ・オゾン 2002
フランス人作家ロベール・トマの戯曲をオゾン監督が映画化。若手実力派から泣く子もだまる大御所まで、フランス映画界を代表する8人の女優たちが一堂に会した映画で、日本でもヒットを記録しました。こちらの映画もクリスマスが舞台。一家の主人が死んでいる!というところから物語がスタートするのですが、劇中、それぞれの女優たちが歌声を披露していくというミュージカル仕立ての映画。今回は、一番ポップで爽やかな(笑)ヴィルジニー・ルドワイヤンとリュディヴィーヌ・サニエが歌って踊る「Mon Amour Mon Ami」をご紹介します。もっとガツンとしたのがお好みの方は、ファニー・アルダンやドヌーヴ様、イザベル・ユペールあたりのこれぞフランス人女優!という妖気たっぷりの動画がオススメです。
ちなみに、この映画にはドゥミ監督のミュージカル映画の主役を2度飾ったカトリーヌ・ドヌーヴと、『ロシュフォールの恋人たち』でドヌーヴのお母さん役を演じたダニエル・ダリューが母娘役で登場。このキャスティング、きっと、あの頃のミュージカル映画へのオマージュの意味も込められているのでしょう。
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ちなみに、マリー・ラフォレが歌うオリジナル版はこちら。
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