数字で見るパリの街(その3:パリで一番大きな広場)

パリの街をさまざまな数字(高さ・長さ・大きさ)から見てみるシリーズ第3回目は、「パリで一番大きな広場」のお話。




パリで一番大きい広場

フランス語の「Place(プラス)」は都市にある「建物がなく、道路で他の場所と繋がっている公共空間」のことを指し、まさに「広場」という日本語がぴったりきます。これに慣れると、英語圏の国で普通の通りを「Place(プレイス)」と呼んでいるのになんとなく違和感を感じてしまうのでした。パリの街には大小さまざまな広場がたくさんありますが、今回は一番大きい広場を3つご紹介します。

© Guilhem Vellut

第1位:コンコルド広場
Place de la Concorde

シャンゼリゼとチュイルリー公園をつなぐコンコルド広場がパリでは一番大きな広場で、面積は8.78ha。ルイ15世の時代(1763年)に建設され、続くフランス革命の時代にはルイ16世とマリー・アントワネットを始め、1119人がギロチンで処刑される舞台となりました。

中央にそびえる高さ23mのオベリスクはなんと紀元前13世紀の古代エジプト時代のもので、パリ最古のモニュメント。決して略奪してきたわけではなく、ヒエログリフを解明したフランス人、シャンポリオンの功績に感謝の意を表し、1830年にエジプト政府がフランスに贈ったものです。

第2位:シャルル・ド・ゴール広場
Place Charles de Gaulle

シャンゼリゼ大通りの西の端、凱旋門がそびえるご存知シャルル・ド・ゴール広場がパリで2番めに大きな広場です。凱旋門のてっぺんから眺めるとよくわかりますが、この広場から放射線状に12の大通りが伸びてまるで星のような形に見えることから、もともとは「Place de l’Etoile=星の広場」と呼ばれていました。

ちなみにこの広場は車の運転が苦手な人にとっては地獄のような場所。なかなか車線変更できずに凱旋門の周りをぐるぐる回ってしまった経験のある人も少なくありません。




第3位:レピュブリック広場
Place de la République

フランス共和国を象徴する女性像マリアンヌがそびえるレピュブリック広場が3番目に大きい広場。パリ東部の交通の要所で、とにかく車通りの多い広場でしたが、数年前に大規模な改修が行われ、ぐんと歩行者フレンドリーな広場に生まれ変わりました。

「共和国広場」というその名のせいなのか、デモを始めとして、パリジャンたちが嬉しいとき悲しいとき怒っているとき、自然に集まってくる場所でもあり、2015年に相次いだテロの犠牲者を追悼する場にもなりました

No Comments Yet

Comments are closed