「愛の南京錠」を撤去した芸術橋の今





セーヌ川にかかる橋のひとつ、Pont des Arts(ポン・デ・ザール=芸術橋)は、カップルが互いの名前を書いた南京錠を取り付けて、セーヌ川へ鍵を投げ捨てれば永遠の愛が手に入れられると言われるロマンティックなスポット。2008年ごろからこの習慣が生まれ、世界中の恋人たちが金属製のこの橋の金網に南京錠を取り付けていったため、2014年6月には重みに耐え切れず橋の一部が崩壊。ついに今年6月に金網と南京錠のすべてが撤去されることになりました。

先日、「そのあとどうなったかな」と気になって見に行ってみたところ、レユニオン島出身のアーティスト、JACEが手がけたストリートアートが描かれた板が代わりに設置してありました。ただし、これは仮の姿で、最終的には秋以降、ガラス板が設置されるとのこと。最後のほうは見るからに橋が壊れそうでしたし、景観も良いとはいえなくなっていたので、仕方のない措置だとは思いますが、「ロマンティックなパリでロマンティックな南京錠の思い出を残したい」という旅行者たちの願いを叶える場所が新たにどこかに生まれたりするのでしょうか…




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ちなみに、芸術橋の手前、セーヌ川沿いにはまだ少しだけ金網が残っており、ここだけはこれまでどおり南京錠がぎっしり(笑)後ろに見える、ピンク色の橋が芸術橋です。外側のモチーフは、チュニジア人アーティストEl Seedが手がけました。
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